ダンボー、ニャンボーの道内の旅、6月の終わりごろに札幌の平岸は天神藤へと立ち寄り。
天神藤は、天神山緑地の横の住宅地の中に堂々と立つ巨木。樹齢も道内最古の藤とも言われている。
天神藤は札幌平岸にある小さな山・天神山の麓で育った大きな木。天神山緑地の一部となっていながらも、住宅に囲まれる場所に堂々たる姿を見せている。
樹齢は昭和45年の段階で150年ほどとされているので、令和元年のいまとなっては樹齢200年前後。先にも書いたように道内最古の藤の木とも言われている。
北海道開拓の時代に、北海道の開拓使長官・黒田清隆の通訳を務めていた人が盆栽用として内地から持ち込んだ藤の樹木を、この平岸の地に植え替えたものとされているこの天神藤。
札幌に人が集まり住宅街が広がる中でも、湖の木は切り倒されることなく今に至っても元気に花を咲かせている。
昭和44年、当時の札幌市長が天神山緑地へと来園した際に「天神藤」と名付けられたとのことですが、そのときはまだ幹回り1.5m、藤棚は8m四方だったといわれていて。
そこから約50年、更なる成長を遂げて藤棚は一説では20m四方とも言われるほどに。
とはいえ、ここに来た日は6月2日。開花予想が5月20日とされていたから、まだ大丈夫だろと思いきや。
花のほうはほぼほぼ散ったあと。うえを見上げて早すぎたかと思いながら下を見れば、舞い散り落ちた藤の花の絨毯。
地面の上からはいい匂いが漂ってくるけれど、もうすでに終わりごろ。
見ているそばから、ぽろぽろと風に揺られて落ちてくる。今年は時期が早いのか、ちょっと残念。立ち寄る人々からも「えー」という声がちらほらと。
もともとはこの地は個人宅の庭となっていたけれど、地域の名物として末永く残ってほしいという思いから2016年に札幌市へと土地が売却されたらしく。個人の管理から地域みんなで育てていく形になったみたいで。
例年5月中旬~6月中旬にかけて一般開放されているこの場所のあり方も、少し変わっていくのかも。
ちなみに駐車場は天神山緑地の駐車場が無料で使えるので、そちらに停めるのかよいと思われます。歩いて5分もかからない場所に、天神藤が堂々と立っています。
花の綺麗さは楽しめなかったけれど、樹齢200年を超える樹木の力強さは何ともいえない迫力で。いっせいに咲く姿は、来年の楽しみの一つにしようかな。
【場所】
【サイト(守る会)】
【札幌市 終わりごろの平岸天神藤】
【訪問日:2019.06.02】