ダンボー、ニャンボーとさすらう北海道。5月の中旬に寄ってみた紋別市のオホーツクタワー。そこはオホーツクの海の上に建てられた地上三階の氷海展望台。たぶん、冬になると流氷に囲まれて、氷の中に静かに立ちすくむ塔となる。
【クリオネプロムナード】
駐車場に車を停めてしばらく歩くのは、クリオネプロムナードと呼ばれている防波堤につくられた通路。1F部分の覆道のような道を歩いてもいいし、2F部分の開放感あふれる屋上的通路を歩くのもいい。
天気がよかったり、風が強くなければオホーツクの海を見回し、紋別の街並みを見ながら歩くのが気持ちよさげ。カニの爪も小さく見える。
ちなみに歩くのは600~700メートルほどと、ちょっと長い。電話連絡すると、タワーのほうから送迎バスを出してくれるみたいなので、足腰が弱っている場合には呼んでみるのもよいかも。ただし、暗い覆道部分を通ってしまうので、景色は楽しめない。
あの赤い渡り廊下を通ってタワーに入る。入場料は大人800円。さて、高いとみるかどうみるか。
地上は3Fの展望塔、地下(海中)には水族館を構えているオホーツクタワー。小さいながらも水族館があると思えば、けっして高いものではなさそう。
渡り廊下を通ってタワーの入り口へ。この渡り廊下、ところどころガラス張りで波たつ海面が見える廊下。
写真を撮ると海感が皆無だけど、下に見えているのは紛れも無くオホーツクの海。
【オホーツクタワー展望塔】
1Fがエントランスホール。そこで入館料を払って入場。2Fが4Dシアターも備えた映像展示室。映像のみならず、流氷の塊が保管されていたりもする。
一番小さいやつは手袋をはめて持ち上げることも可能。というか、持って記念写真を撮ることも可能。
そして、3Fが喫茶コーナー有りの展望ラウンジ。ここの展望ラウンジはガラス張りの室内から見るだけではなくって、ベランダみたいな屋外に出ることも可能(天気が悪いとダメっぽいけど)。
海上30メートルほどの場所から、オホーツクの海や行き交う船を硝子越しではなく見ることができる場所。
【海中水族館】
エレベーターもしくは階段で降りていくのが海底7.5メートルの場所に作られた海中ミニ水族館。階段で降りていくと、下に行けばいくほどに冷たい風が噴きあがってくる。
小さな水槽がいつくも並ぶミニ水族館。小樽水族館あたりと比べるのはかわいそうだけれども、それでも魚の様子は生き生きとしていて。
ここでしか見られないというものはなさそうだけれども、海中という雰囲気もあわさって、不思議と楽しめる。
海中水族館の売りのひとつは、海中の様子をみられるところ。
海中窓は1箇所だけ意図的に掃除をしていないようだけれども、その他の窓はそれなりに掃除されていて、海の中を見ることが可能。
とはいえ、この日は魚が泳いでいる姿を見ることはできず。
と思ったら、なんかいた。泳いではいなかったけれど。
そしてもうひとつの目玉商品が、悪魔と化したクリオネの模型展示。
天使に喩えられるクリオネが、食事のときに豹変し、バッカルコーンと呼ばれる触手うねうねとのばして捕食する姿。おいしいものを目の前に姿を変えたその姿の模型。
その悪魔の姿と戯れることも可能で。
そんなオホーツクの海と交流できるオホーツクタワー。オホーツクスカイタワーは山の上、オホーツクタワーは海の上。二つの塔を構える、紋別の町。
【場所】
【サイト】
【紋別市 オホーツクタワーのクリオネ模型】
【訪問日:2019.05.18】