冬の美瑛の青い池。そこは日が落ちるとライトアップが施され、暗がりの夜闇の中に輝きが浮かび上がる場所らしくって。
太陽が沈んで夕闇に囲まれ始めると、あっという間に気温が下がっていく3月の美瑛。青い池付近は街中ではなく、白樺街道を通った自然に囲まれる場所。
あっという間に下がっていく車の外気温表示を横目に、昼間暖かくて、雪と氷解けて濡れていた路面のことを思い出しながら、青い池方面へと慎重運転。
青い池の駐車場から青い池周囲の遊歩道へと降りる階段はすっかり雪に埋もれて、滑り台。圧雪氷に固められた冬のスロープ、滑り台。
昼間に立ち寄った「北西の丘展望公園の展望台」の比ではなく、すべるすべる。手摺をしっかり握っても、当たり前のように滑る。歩けというほうが無理なくらいに、つるんつるん。
この日、層雲峡の氷瀑まつりに行こうか、青い池のライトアップを見に行こうかと悩みに悩む。車の外気温表示を見ていて、層雲峡まで行くことに思いっきり不安が生じてしまい、青い池のライトアップを選択。
青い池のライトアップ。昼間でさえ静謐で幻想的な青い池。雪に囲まれた枯れた樹木と、氷に覆われた青い池がライトアップによって浮かび上がり、幻惑的な光の乱反射とともにきらめく空間。
そんな場所だと思ってた。
あれ?
ちょっとイメージと違いすぎる光景に、唖然とする瞬間。
そこに広がっていたのは、青くなかった青い池、というよりは、ただの雪原。
なんだろう、この気持ち。
すっかり表面が雪に覆われてしまって、白い雪景色。青くなかった青い池。夜闇が深くなり、青の光が強さを増しても、それでも白い雪の青い池。
この青い池のライトアップ。私が持っていたイメージが違っていて。
冬になると雪に覆われてしまう青い池。青くなくなる青い池。見に来たお客さんをがっかりさせないように、すこしでも青い池の雰囲気を味わってもらおうと。そんな思いで演出された青い池の青い光のライトアップ。
そんな感じのような気がする。
青の光が途切れる瞬間は、やはりそこは雪原で。雪原の中に佇む冬の枯木。あちらこちらで見かける世界で。
期待しすぎてしまった残念感が、心に残る。きれいではあるけれど、思ってたのと違ってた。
なお、青い池の遊歩道は、階段以上に圧雪路面でつるんつるんのテッカテカ。気をつけても気をつけても、滑るような状態で。
つかまる手摺もほとんどなく、手摺も雪に埋もれてひざよりちょっと上くらいの高さ。けっこう危ないです。
気を抜くと、あっというまに。
ころびまくる。
あちらこちらで、わー、きゃーと叫び声が聞こえてくる状態。実際私も同じ目に。
変なところで転ぶと、池のほうまで落ちていきそう。
ライトアップは4月末まで続くらしいけれど、雪が解けていながらも、ところどころに凍っている頃に行くのがよいような、そんな気も。
どちらかというと、ライトアップが始まったばかりの11月頃に行くのが見ごろだったりするのかもしれない。
【場所】
【美瑛町 青い池のライトアップ】
【訪問日:2019.03.17】