秋に訪れた美瑛町。夕日の木からパッチワークの路を通って、マイルドセブンの丘へと沈んでいく夕日を追いかけてみた時。その頃はまだ、マイルドセブンの丘の面影がほんのすこし残っていた頃。
夕日を浴びるパッチワークの路を進みながら、丘の向こうに隠れてしまった夕日を追いかけて。
追いかけて。
細い小路を追いかけて。
細い道路を車を走らせ、マイルドセブンの丘へと向かってみる。
よく見る写真とは面影が違うマイルドセブンの丘にたどり付いてみたけれど、そこも夕日は丘の向こうに隠れてしまった後で。
正面から見あげると隠れてしまっているけれど、横のほうから見たらどうなんだろうと、もうちょっと車を走らせる。
そこはほんのちょっと、夕日の茜色が見えた場所。
美瑛を囲む山の向こうへと。夕日の残滓が消えていく。
1日の終わりが始まる、美瑛の夕べ。
夕日の沈むほうへ背を向けると、そこは夕日を浴びる美瑛の畑。またまだ空は青くひろがっていて。
夜が始まるまでの、ほんのひと時。
マイルドセブンの丘は2018年の春ごろから、老齢化した樹木の伐採が進められてしまったようです。2019年3月の段階では、丘の上に並んでいた防風林は7本ほどになってしまい、かつての面影は残っておりません(かつての姿を直接見たことはないのですが)。
2018年春~秋ごろは、まだかろうじて、ほんのすこしばかりの面影を感じることが出来ましたが、秋から冬にかけて、さらに伐採が進められてしまったようです。
7月によってみた段階で「なんかさみしい」と感じ、葉の繁り方の違いかなって思っていたりもしましたが...。見物客のための景観よりも、生活のための畑を優先。当たり前なことではあるのですが。
美瑛の名所とされていた景色が、またひとつ失われてしまったようです。
【場所】
【美瑛町 マイルのセブンの丘の残り香】
【訪問日:2018.09.02など】