石狩市北部。迫りくるような断崖と海に囲まれたオロロンライン。そしてところどころに廃隧道。石狩市最北端の浜益区雄冬。そこはかつての陸の孤島。そしてそこに流れる白銀の滝。
崩れ落ちそうな断崖がいくつも並ぶオロロンライン。壊れそうな崖があちらこちらに。
鳥やトドやアザラシが休みそうな岩も。
石狩市の最終地点は浜益区雄冬。「日本海三険岬」そして「北海道三大秘岬」ともされている雄冬岬というところがあるけれど、そこはもう廃道の向こう側。
雄冬は石狩市と増毛町ににまたがるように位置する集落。そこはかつては長きにわたって陸の孤島だった場所。
昭和53年に国道が開通するまでは、増毛からも石狩川からも道路が結ばれておらず、船による定期便で移動していた場所。1年を通して国道が通れるようになったは平成4年とつい最近(でもない、か)。
そんな場所に流れているオロロンライン沿いの白銀の滝。
40mほどの落差の滝は、幅は広くはないけれど水の流れは太く感じられて。
黒光りする暑寒別連峰の山肌を、40mの高さから流れ落ちる水流が、幾千も銀の柱となって日本海へとむかっていく。そうして名づけられた白銀の滝。
かつては海に直接流れおちていたこの滝も、国道が開通してからは海に直接とはならなくなってしまい。
ということは、この駐車場や休憩所や国道は、もともとは海だったんだなと改めて感じたり。
いま立っている場所は、40年前は海だったんだって。
緑の隙間から流れ落ちてくる直瀑形の滝。天気がよければ、もっときれいそう。夕日を映せば、それもまた美しそう。
駐車場も整備されているので、滝の雫を浴びながらの休憩ポイントととしてもよろしいかと。
【場所】
【石狩市 浜益区雄冬の白銀の滝】
【訪問日:2018.08.12】