札幌市の中心街、すすきのと狸小路の中間あたり。2006年ごろに町中のビル・ノルベサの屋上に突如現われた観覧車。その名をノリア(初めて知った...)。地上から見ると、よるは打上花火のように光り輝いて。
できた当初から気になり続けていたけれど、乗ってみようとノルベサへ。「ノルベサに乗るべさぁ」的な言葉も頭に浮かぶけれど、あまり人前で口に出しちゃいけないね。そもそも観覧車はノルベサじゃなかったし。
ところで、ノルベサ。なんとなく若者たちの「おしゃれ空間」のイメージが強くって。夜景の見える観覧車なんて、ひと昔前だと人気のデートスポットだろうし。狭い個室の空間...いやなんでもないです。そんなノルベサ。
だけど、入り口からみあげると、ちょっと違った雰囲気も。
観覧車に乗るには7Fまで上がる必要があるけれど、エレベーターでいっきに上がってしまうよりも、エスカレーターで各階の雰囲気の変化を眺めながら、のんびりと行くのが楽しそう。
エスカレーターでのぼる途中で、メーテルに見送られ。ぼくはこれから暗い空に旅に出るんだって気持ちに。
7Fの券売機で券を買って、観覧車に乗り込み。
年末だし夜だし混んでるかもって思ってたけれど、ガラガラのガラガラ。僕のほかにいたのは、女性二人連れの1組だけ(帰る時には、中国系の観光客の人が団体で来てたけど)。
もう、観覧車の時代じゃないのかも。もう人気スポットではないのかも。いや、たまたま空白の時間だったと思いたい(20:00ごろ)。
テレビ塔から眺めても楽しげで華やかに見えている観覧車。いまぼくはその中にいる(ひとりだけど...)。
ゆっくりとゆるやかに回る観覧車、空中散歩が始まっていく。
個室はゆったりと、札幌の夜の空へとせりあがって行く。
テレビ塔から見る夜景とはまたちょっと違う、大きく見下ろすのではなく、等身大のように感じる夜景。
それも時間とともに見下ろすように変わっていって。
テレビ塔も夜の街にそびえたって。
頂上付近になると、時間がゆっくりと流れるような錯覚も。縦方向から横方向への移動が大きくなるから。サイン、コサイン、タンジェント的なものを思い出したり。地上78メートルの高さをゆったり移動。
先日火事騒ぎがあったらしいけれど、この瞬間に警報なったらどきどきするなあ。
それにしても、たったの9分半、あっという間に元の場所に帰ってきちゃって。
1周9分半、ひとり600円の大都会の空中散歩。高いと思うか、安いと思うか... まあ、高い方かも。
あまり考えずに乗ってしまったけれど、「ひとり2周 800円」というコースがあったのね。そのときは気がつかなかったけれど、いまさらながらそっちにすればよかったと大後悔。「今度は...」って思ったりもするけれど、乗るかなあ...。
【場所】
【サイト】
【札幌市 ノルベサの観覧車ノリアから】
【訪問日:2018.12.29】