北海道ミテミル イッテミル (北海道観光スポット巡り旅)

ダンボーを相棒に北海道のあちらこちらを巡る訪問記。観光スポットからB級スポットまで、見たい北海道・魅せたい北海道を捜し歩いています。ひっそりとでも続ける旅の備忘録。

室蘭市 鐵原コークスS-205号機にて

ダンボーの北海道さすらいの旅。2022年の4月下旬に立ち寄ってみたのは室蘭市。市内の工場敷地内にて野外保存されている鐵原コークスS-205号機に会いに。

S-205号は昭和13年に製造された蒸気機関車。

かつては、S304号とともに富士製鉄そして鉄原室蘭コークスの敷地内を石炭や原材料の輸送手段として走り回り、室蘭の基幹産業でもあった鉄鋼業を支え続けた蒸気機関車。

昭和50年に国鉄の線路の上を「さようならSL」のマークを掲げた蒸気機関車が走り、国鉄の蒸気機関車が廃止となった後もS-205・S304号は工場敷地内を巡り周り、当時は好調だった鉄鋼業の一角を支えていた。

観光目的の蒸気機関車を除き次々と蒸気機関車が姿を消していく中、S-205・S304号は活躍を続けたものの、ついには昭和57年に使用を廃止。観光用を除くと、日本国内で最後まで現役で頑張り続けた蒸気機関車となったらしい。

S205号は室蘭市のテツゲンの工場敷地内での保存となっており、近寄ってみることはできない。だけど道路そばからフェンス越しには、その姿を見ることが十分に可能。フェンス超えたら、ものすごく怒られるだけじゃすまないと思うのでご注意を。

夏になると草や葉っぱがすごくなって、ちょっと見えにくくなるかも。

たしか以前は「てつげんコークス」と車体の横に書かれていたと思うんだけど、いまはそんな文字は見えてこない。

ちなみにこの地で一緒に働いていた相方ともなるS305号は、現在は三笠市の鉄道記念館にて観光目的で運行中。

室蘭市に保存されている蒸気機関車となると、旧室蘭駅傍にある機関車が有名だけど、最後まで第一線で活躍してたってことを知ると、どうせならこちらもって気持ちが芽生えます。

なお、駐車場があるわけではないので、交通の妨げにならないように気を付けて路駐することになります。また、フェンス越しの眺望なので、そのあたりもご注意を。

【場所】

【室蘭市 鐵原コークスS-205号機】

【訪問日:2022.04.03】