ダンボーの北海道さまよい歩きの旅。2022年の5月中旬に立ち寄ってみたのは倶知安町の、クマの湧水ごん太。なんとなくニセコ町かと思っていたら、倶知安町だったクマの湧水ごん太くん。
振り向くと羊蹄山。そんな場所にひっそりとあるのが、「拓跡 クマの湧水ごん太」。ちいさな駐車スペースの中で、湧水がごぼごぼとごん太君から零れ落ちる場所。
畑に囲まれる細い農道が走る中、ちょこんとそしてひっそりとたたずんでいる駐車スペース。そこで、石に閉じ込められていようなくまさんの姿。
2007年ごろに造られたという開拓記念碑の「拓跡」。
この地の地主さんだった人が明治時代から続けていた農業を辞めるにあたって、自分たちの北海道開拓を思い起こせるような記念碑を作ろうと考えて、このくまの姿を思い浮かんだのだとか。
ごん太君の口からは、ごぼごぼごぼと湧水が流れ続ける、見ようによってはマーライオン風味。
駐車場の形になっているけれど、3台ほどしか停められないような小さな休憩所。ある施設は、ごん太くんだけ。
おいしいお水なのかな?
羊蹄山のそばの湧水というと京極町の「ふきだし公園」のように飲み水として使えそうだけれども、こちらのごん太の湧水は飲料用ではないという、ちょっとした罠。
飲めないの?
飲めるのかもしれないけれど「水質検査してないので飲めません」て、目立たないところに書いてありました。
残念...
あぶなく飲むとこだった...
北海道の開拓の歴史といえば、クマをはじめとする野生動物との闘いという側面もあったのかもしれないなあ。そんな思いも記念碑には込められているのかも。
ごん太君の視線の先にそびえるのは、蝦夷富士羊蹄山。
そびえる羊蹄山のビュースポットにもなりそうだけれども、あまり訪れる人がいないっぽい「拓跡 クマの湧水ごん太」。
冬の間はどうかわからないけれど、いまも羊蹄山を眺めながらだらだらと水を流しているんだろうなあ。
【場所】
【倶知安町 拓跡 クマの湧水ごん太】
【訪問日:2022.05.15】