ダンボーと歩きまわる北海道。6月の下旬に立ち寄ってみたのは洞爺湖町の火山科学館。ビジターセンターに並立してつくられた、有珠山の平成噴火の記録を残す博物館。
洞爺湖ビジターセンターは無料施設だけれども、火山科学館は有料の博物館。大人600円とちょっとお高いのだけれど、有珠山研究の一助だと思えば。
昭和50年代の噴火も踏まえながら、2000年の平成噴火を中心に各種の記録が保存されている博物館。パネルや写真というよりも、「実物」「実物模型」的なものが目立つ気がする
個人的には、幼きころに見た昭和噴火の後に作られた火山科学館を見たかったのだけれども、平静噴火後に新しく作り直されたらしい。
各種資料の展示がいろいろあるけれど、わかりやすいメインメニューになるのは2000年噴火の記録映像シネマ。噴火と避難の様子が残されたある意味ニュース映像。
「重低音による噴火の再現」など体験型の記録映像ではあるけれど、「4D」だのが生まれているいまの時代になってしまうと、「前時代の体験型」になっちゃうかも。
だけど、映像を見た後で、あらためて展示物を眺めると、また違った感慨にひたってしまう。
昭和噴火もレトロな思い出の中に残っているけれど、平成噴火もすでにかなり前のお話。つい最近だと思っていたけれど。平成噴火の2000年から20年が経過し、またそろそろ危ないんじゃないかって説もある有珠山。
平成噴火は噴火口のできた場所があまりにも意外すぎて、ニュース映像でも衝撃的だった記憶。「え、そこなの!」なんてつぶやきながら、テレビを見ていた気がする。それなのに噴火による死者がゼロという奇跡も生まれた2000年。そんな記憶を思い出させてくれる、火山科学館。
そしてこちらは無料ゾーンの洞爺湖ビジターセンター。
噴火の記録はあまり展示されていないけれど、洞爺湖近隣の自然や歴史に関するものが展示されていたりする。
剥製もいっぱい。
触れるサンプルもあったりする。
せっかくここに来たのならば、ちょっとお値段高めではあるけれど、一度は火山科学館を眺めてみるのもいいかも。そのうえで火山遺構を眺めにいくと、受ける印象に深みが生まれそうな気がします。
でも、かなわぬ願いではあるけれど、やっぱり以前の火山科学館がもう一度見てみたいのです。。。思い出の補正がかかっているとはいえ、幼心に「すごい!」って思ったんだよなぁ。
【場所】
【洞爺湖町 火山科学館にて】
【訪問日:2020.06.20】