ダンボーと旅する北海道、5月の中ごろに立ち寄ってみたのは三笠市の三笠市立博物館。三笠市は石炭の街として栄えた場所でもあるけれど、恐竜化石の街でもある地域。
三笠市立博物館は、アンモナイトの化石や恐竜の復元模型が並ぶ博物館。北海道自体アンモナイトがいっぱい発掘される地域であるらしく。
三笠市立博物館は、そんなアンモナイトの展示量が国内トップクラスという話。
すんごく大きいのから小さいものまで、ちょっと変わったものまで約600点のアンモナイト化石が並ぶ。そしてその触ることができる化石もいっぱいある。
逆に模型は触っちゃいけなかったりする。ちなみにこれは、最大級のアンモナイトの復元模型。もうすでに中身は貝とは思えない。
アンモナイトや化石って、みようによっては「ただの石」って見えちゃうこともあるけれど、復元模型や骨格標本もあるので、子供とかも喜びそうな館内。場合によっては、怖がる子もいそうだけど。
眼のあたりがかわいらしくもあり、こわくもあり。
そんな三笠の博物館、むかわ町の博物館と比べてしまうと売りになる点が弱い気がするけれど、まずはアンモナイトの物量作戦に驚かされながら。
そしてエゾミカサリュウ。
復元模型もあるけれど、発掘化石も展示されている。
昭和51年に発掘されたエゾミカサリュウの化石。
発掘された場所が頭部のみの化石であったために、最初はティラノサウルス系列の恐竜ではないかと思われたみたいで。
肉食系の恐竜の化石が見つかったということで、当時全国的にも恐竜ブームが沸き起こったらしい。そして三笠市も博物館を建築し、街全体が恐竜ブームで盛り上がりを見せていた。
しかしながら研究が進むにつれて、周りにはアンモナイトがいっぱい出てくることもあって「当時は海の中じゃん。ティラノ住めないじゃん」ということがわかってきたりして。昭和の終わりごろには、恐竜から海に住むトカゲの一種と訂正。
2008年になって、エゾミカサリュウは海に住むモササウルスの一種と判明したらしい。
鮫じゃなくてトカゲならば、恐竜でもいいような気がするけれども、恐竜は「陸生」らしい。残念。
さて、博物館の中は化石がメインではあるけれど、三笠市のもうひとつの顔「石炭の街」の展示も行なわれていて。
炭鉱で使われていた道具や、働いていた頃の様子を今に伝えてくる。
そして100年前の住宅の復元模型もあったりするけれど。
こんな建物で冬を乗り越えていたというのが、なかなかすごい。
三笠市の博物館は館内展示とともにジオパークと連動した屋外展示もあるので(屋内展示は無料)、そちらも散歩気分で散策してみるのがいいかもです。
また入館の際には三笠鉄道記念館との共通チケットも購入可能なので、両方行ってみるのであれば、そちらの共通チケットがお得です。
【場所】
【サイト】
【三笠市 三笠市博物館】
【訪問日:2019.05.11】