ダンボーの北海道さ迷い歩きの旅、6月の後半に寄ってみたのは夕張市。小雨降る曇天模様のなか、なんとなく気になっていた産業遺構へと。
夕張の市内にそびえたつ高いたかーい煙突。約63メートルの高さでそびえたつ古い大煙突。旧北炭化成工業所工場のコークス生産炉の煙突として、昭和35年に建築された産業遺構のひとつ。
昭和9年に開設されて、昭和53年に閉鎖された北炭化成工業所。石炭を高熱で蒸し焼きすることでつくられる、無煙で火力の強いコークスを製造する生産炉の煙突として、昭和35年から、この地に立ちつづける。
石炭産業全盛期の頃から夕張のこの地に生まれ立ち、石炭産業が無くなってしまった後も、この地に立ち続けて夕張の地を見守る。
北炭化成工業所が閉鎖された後もこの地で天高くそびえたち、日帰り温泉の夕張・ユーパロの湯のシンボルとして立ち続けて。
でも、いまはユーパロの湯も休止中。
窓も入り口も板張りで閉じられて、何ともさびしい。
人の気配の無い広い駐車場の端に立ち、この地の歴史の移り変わりを見てきた大煙突。
北海道の産業の歴史のひとつを、未来へと伝える産業遺物。
【場所】
【夕張市 大煙突】
【訪問日:2019.06.29】