ダンボーの北海道巡り歩きの旅、2019年の4月下旬に立ち寄っていたのは松前町。桜の名所松前町の中心的存在の松前公園。松前城を中心に広がる広場は、約250種の桜が咲き広がるという桜と歴史の公園。
明治の始まりの頃、北上した戊辰戦争の戦線は蝦夷の地へとたどり着き、旧幕府軍と新政府軍の最後の戦いが繰り広げられた箱館戦争。
当時、松前の城下町もまた激しい戦いが繰り広げられた地となった。
戊辰戦争開戦時は旧幕府軍側についていた松前藩。しかしながら藩内において勤皇派が藩政を掌握したことで新政府軍側へと旗色を変えることになった。
一度は土方歳三率いる軍勢に攻め落とされた松前城。しかしながら周辺地域に住む者の心は掌握しきれなかったのか、住民たちは乙部に上陸した新政府軍に味方するかのように新政府軍を導いたという。
そして、再び松前城は新政府軍の手に渡ることになった。
陸路から攻め込んで城内へ突撃した旧幕府軍との激しい戦いが繰り広げられた場所は、いまは春にもなると桜の名所として名高い公園に。
もともとは参勤交代で持ち帰った桜を植え始めたのが始まりとも言われる、松前の桜。
昭和20年代から、品種改良も重ねられ、昭和・平成・令和と道南の、いや北海道の桜の一大名所となるにいたった松前公園。
植えられている桜は早咲きから遅咲きまで約250種、桜の本数は8000本とも10000本とも言われるほど。
桜の名所というと、一気に咲いて一気に咲く場所が多いけれど、松前公園の桜は今はこの桜、今度はこの桜と、長い期間にわたって見ごろの時期を繋いでいくという。
なので、行く時期によっては、まったく咲いていないこともある。
いっせいに咲く迫力もいいけれど、長い期間にわたって咲くというのもまた魅力。
目当ての桜が咲いていないとがっかりするかもしれないけれど、行く度に違う桜が見ごろを迎えて姿を変えていくというのも一興な世界桜世界。
公園内はお寺の付近も含めてかなり広い場所。坂道もあるので、ぐるりと歩き回ってすべてを見ようとすると、かなりヘトヘト。
おんぶ
あるくの
桜の開花時期に開催される桜祭り。その期間中は園内への車の立ち入りは原則禁止。普段は入れるところもあるみたいだけれど。
駐車場は有料でそれなりの台数分が停められるはず。だけど場合によってはかなり遠いところを案内されてしまうかも。私が使ったことがあるのは、松前藩屋敷方面に向かう途中、光善寺の近くに作られている駐車場。ちょっと歩くけれど。
地元の人は、それぞれ秘密の駐車場があるみたいだけれど。ここは公式の駐車場を使った方がよさそう。
本来ならば桜祭りに開催時には、出店やイベントごとが目白押しとなる松前公園。2020年は開催中止、2021年は規模縮小。
歩き回って汗をかいた後は、
桜のアイスで一休みなんてこともできるのだけれど。コロナおさまってください。。。
松前公園は夕方近くになると、あまり日差しがあたらなくなる場所も在るので、あまり遅い時間じゃない方が楽しめそう。
おちてたの おみやげに...
おなかもすいたの
もう、夕方だもんね
そろそろ 帰ろっか
また会おうね
花の咲き方によって、何度でも楽しめそうな松前公園。道南地方で一気に咲く名所としては五稜郭が有名ですが、違った楽しみ方ができる松前公園もすばらしい桜のスポットです。
【場所】
【松前町 松前公園にて】
【訪問日:2019.04.28】