ダンボーの北海道さまよい歩きの旅。2019年の11月上旬に立ち寄ってみたのは八雲町。紅葉も終わりを迎えるころ、あまり紅葉スポットとしてはメジャーな場所ではない梅村庭園へと。
渡島地方の紅葉スポットというと、森町・七飯町・函館方面のスポットの名前が上がることはあるけれど、紅葉スポットとしてはあまり話題に上がることが少なさそうな八雲町。
そんな八雲町の中で、メジャーではないながらも静かにきれいに秋色に染まる場所が梅村庭園。
時をさかのぼること明治の世。
愛知県から八雲町へと移住してきた尾張藩士の系譜を持つ梅村太十郎。彼は八雲の地で農業に勤しみ、のちに菓子製造業などのいくつかの事業を展開し、北の地で実業家として活躍した。
時代が変わって大正の世。梅村太十郎は梅村家別宅のあった場所に蔵や洋風の本館を建てはじめ、それと同時に近隣の樹木や石を利用した庭の造園を行った。
庭が完成したのは、また時代が変わって昭和の初めごろだという。
中央に池が佇み、その周囲に自然景観を取り入れた築山、樹木や灯篭などが配置され、池の周りを巡りながら鑑賞する形になる池泉廻遊式庭園と呼ばれるものらしい。
この形式を個人宅の庭にしっかりと組み入れた形は、北海道では珍しいものみたい。
昭和後期には八雲町指定文化財に認定。
そしてまた時が変わり平成の世、そして21世紀ともなったころ、梅村庭園は八雲町が梅村家から譲り受けることになり、八雲町の管理のもと一般に公開されている。
庭園散策ならば、特段入場料もなく散歩気分で見て回ることができる梅村庭園。
赤が目立つ紅葉というのも、北海道の中ではなんとなく珍しい気もする。
池には鯉もいっぱい。近くで見ると怖いかも。
紅葉スポットとしては、マイナーな場所になる梅村庭園。でも、見ごろの時期のきれいさはなかなかに他の場所にもひけはとらない。
赤の中にポツンと落ちる黄色い葉も、アクセントになってとってもきれいかも。
梅村庭園自体には駐車場は無いけれど、車で行く場合には併設されるように建っている公民館の駐車場か、八雲駅付近の駐車場を使ってみるのが良いかも。
赤い落ち葉が並ぶ絨毯もとってもきれいな姿になります。マイナーな場所なので、とっても穴場かも。
そろそろ次の場所に行くよ
わすれてた
ばいばい
【場所】
【八雲町 梅村庭園】
【訪問日:2019.11.03】