ダンボーの北海道巡り歩きの旅。2019年の5月上旬に立ち寄ってみたのは森町。「もりちょう」ではなく「もりまち」、北海道の自治体の中では唯一「ちょう」ではなく「まち」と呼ぶ珍しい町。そこに広がる桜の名所のひとつ、オニウシ公園へと。
森町にある道の駅のひとつ「YOU・遊・もり」に隣接するように広がる、広場や噴水なども備えているオニウシ公園。
ここは森町の中でも青葉が丘公園と並ぶ桜の名所。
アイヌ語で「樹木の多くある場所」というオニウシという言葉を冠せられた公園には、開花の時期ともなると、いくつもの桜が重層的に咲き誇る。
密集して咲くわけではないけれど、種類が多いこともあり、幾種類もの桜色が広がる場所。
その数は約20種類500本とも言われている。
どれがなんて桜かは僕自身はよく分かっていないけれど、色合いの違う桜、形の違う桜が重層的に並ぶ場所。
その中には、森町でしか見られない固有種の堀井緋桜や駒見桜も咲いている。桜によっては品種名の書いた札がかかっているので、詳しい人は興味が惹かれそう。
園内のあちらこちらで元気に美しく咲く桜たち。
青葉が丘公園は賑やかな花見の名所だとしたら、こちらは華やかな桜の名所の雰囲気。
ピクニック気分で座って居る人たちはいるけれど、宴会的なにぎやかさはあまり感じられない。
そしてこの日は、そろそろ桜の花も散り始めの気配が漂い始めた頃。
ちょっと強めの風が吹けば。
あちらこちちらで桜の花が風に舞う。
写真では分かりにくいけれど、風に舞い飛ぶ桜華。
花びらが流れる瞬間瞬間も、なんともいえない美しさだった。
公園の駐車場は道の駅の駐車場を使えばよいのだけれど、桜の時期ともなるとけっこう混む感じなので注意。
桜の名所として北海道全域に名が知られている場所ではないけれど、近隣の人たちにとってはかなりの名所なんだと思う。
道南地方の桜の名所としては、松前や函館の影に隠れがちな森町。
幾種もの桜の華がきれいに競演する様子は、賑やかで美しい春の花園。
森町もまた、知る人ぞ知る桜の名所。
森町にしかない固有の品種が咲く場所というのもまた、知る人ぞ知る桜の名所。
広い園内を散策しながら、青葉が丘公園まで足を伸ばしてみるのも、また一興。
ちなみに秋には紅葉名所のひとつにもなる公園です。
【場所】
【森町 オニウシ公園】
【訪問日:2019.05.05】