北海道ミテミル イッテミル (北海道観光スポット巡り旅)

ダンボーを相棒に北海道のあちらこちらを巡る訪問記。観光スポットからB級スポットまで、見たい北海道・魅せたい北海道を捜し歩いています。ひっそりとでも続ける旅の備忘録。

函館市 道南地方の桜の一大名所、五稜郭

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ダンボーの北海道さまよい歩きの旅。2019年の5月上旬に立ち寄っていたのは桜咲く函館市は五稜郭。ここは函館の、いや道南地方最大の桜の名所ともされる場所。

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 鳥羽伏見の戦いから始まった、旧幕府群と新政府軍による戊辰戦争。戦いが進むにつれて戦場も北上。最後の戦場となった箱館戦争の舞台ともなり激しい戦いが繰り広げられた函館の五稜郭。

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箱館港の開港の際に、箱館奉行所を函館山の麓から移転する先として、1864年に江戸幕府の命により築き上げられた五稜郭。そこはヨーロッパ各地で作られていた城塞都市を参考に作り上げられた、星型の形を持つ西洋式の城郭。

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完成したのは幕府の終焉も近い1866年。その2年後には江戸幕府が崩壊し、戊辰戦争が勃発。

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主な戦場が北へ北へと移り行くとともに、蝦夷の地に上陸した榎本武揚率いる旧幕府軍が五稜郭を占拠。蝦夷共和国を樹立し、五稜郭の整備も進め、新政府軍からの攻撃に備えていた。

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迫り来る新政府軍に対して応戦するものの、市街地を占拠され船からの砲撃も受ける中五稜郭に立てこもっていた軍勢も疲弊。ついには新政府軍からの総攻撃の通告を受けた際に降伏。ここに戊辰戦争は幕を閉じた。 

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その後は軍の練兵場として利用されていたものの、1913年頃には五稜郭公園として市民に開放されることになり、同時期に函館毎日新聞が発行1万号を記念して数千本のソメイヨシノを植樹したという。

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そのときに植えられた桜の木は今なお1600本ほどが残っており、函館市の、いや道南地方有数の桜の名所として五稜郭は名を馳せている。

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広い敷地内のあちらこちらに立ち並び、そして連なるソメイヨシノの桜の木。

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桜のふわふわとした感じもあいまって、雲の中を歩いているかのような気分にでもなるような園内の散策路。

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五稜郭に咲く桜はソメイヨシノ。松前の桜はいろんな種類の桜があり、意外と長い期間にわたって楽しめるけれど、五稜郭の桜は一気に咲いて一気に散る。

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次はあの桜、次はこの桜という楽しみもいいけれど、一気に咲いて終わってしまう迫力と、一気に終わってしまうはかなさがあるのが五稜郭。

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この日は時折雨も降ってくる曇り空。ただ、駐車場に居た警備の人が言うには、天気は悪いけれど咲き方は大満開だったとか。

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お天気に恵まれないことも多いけれど、いつかは青空の下であって見たい景色。

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いっせいに咲いていっせいに終わる桜の華。一瞬にかける意気込みを感じさせるような桜の花。なんだか五稜郭の歴史の一部を表現していそうな感じもしてくるね。

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ところで、公園を散策しても、星型の雰囲気はまったく分からない。散策路を歩いても星型になっているのかどうかは、まったく掴めない。それを知るには五稜郭タワーにのぼるのがベスト。

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こうしてみると、桜の海が迫ってる。

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タワーに上って見下ろせば、しっかりと星型。ついさっきまで、あの桜の海の中を歩いていたんだねって。
なお、五稜郭タワーは観光のお客さんが多いときは激混み。チケット買うのに30分、それからエレベーターに登るまで30分待ちなんてざらにあるらしい。いつ行く、必ず上るって決めているならば、事前にファミリーマートなどでチケットを購入しておくのがオススメ。ちょこっとだけ安いし、待ち時間も半分になります(コロナ関係でも売っているかどうかは調べていませんが)。

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タワーの展望台だけではなく、少し下のほうから見る桜の姿もオススメ。桜の華と目線が会う感じで、これもまた桜の海の中を覗き込むような雰囲気。

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桜の名所五稜郭。2021年はこれを書いている本日、満開を迎えているようです。

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行って見たいなあ。

ちなみに駐車場はお客さんの数の割には狭いとおもうので、行くときにはちょっと遠くに停めるなんてことも視野に入れる必要があるかもです。


【場所】

【函館市 五稜郭の桜】

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【訪問日:2019.05.02】