ダンボーの北海道さまよい歩きの旅。2018年の9月に訪ねてみたのは乙部町滝瀬海岸のくぐり岩。若干夕焼け気味の太陽を浴びた、乙部の観光スポット。
いつものように(?)、車の展開場所を兼ねた駐車場に車をとめて、海岸へ。下り坂を5分くらいあるけば、そこはもう乙部の蒼い海。
そして、軍艦島、かさねてくぐり岩。
この日はくぐり岩というよりもシラフラがメインだったので、くぐり岩に背を向けて南へと。
シラフラ回ってからくぐり岩の方へと戻ってみたら、太陽が傾いて少しばかり夕焼け色交じりの光りを浴びていたくぐり岩。
わぁ
雰囲気ちがーう
本来真白い色の岩肌が、ちょっとだけオレンジ色混じりの輝きに。
シラフラ回ったついでに、くぐり岩とも戯れてみることに。
くぐり岩は滝瀬海岸を南北に分断する薄い岩壁。
かつて乙部や江差をはじめとするこの地方は、ニシン漁で栄えた地。滝瀬海岸はその頃、獲ったニシンを運ぶ陸路として使われていた海岸線。その海岸を南と北に分断する薄い岩。
「邪魔!」ということで、約400年ほど前の人たちが岩を掘ってトンネルとしたのが、このくぐり岩。もちろんいまなお通行可能な400年の歴史を持つ、数メートルとはいえ現役の手掘りトンネル。
潮が満ちてくると、この穴のあたりまで海水が入ってきちゃうという。
この日はひき潮気味だったので、くぐり岩を通らずとも南北を行き来できちゃったけれど。
それにしても穴を掘るよりも、先端を削ったりとか、岩を積んで橋のようにしたりとかの方が楽そうな気がしてしまう。穴を掘るという選択をした昔の人の気持ちが不思議。もともと小さな穴が開いていたとか、ヒビが入っていて「いける!」って感じだったのかなぁとか想像は膨らむところ。
くぐり岩の先端越しに眺める海岸線。
漂着したゴミが目立っちゃうのが残念なところではあるけれど、海が穏やかであれば水もきれいで美しい世界が広がる滝瀬海岸から眺める館の岬方面。
この日は、日本海とは思えないような静かで穏やかな水面。このあたりの海は水も澄んでいてとてもきれい。
なお、くぐり岩は夕日のビュースポットとしてもすばらしいそうです。
観光地としてはあまりメジャーではない(と思う)乙部の町。けれど、特徴的な一風変わった海岸線をはじめとして、隠れた観光スポットが多くありそうな、檜山の町。
400年その姿を保ち続けているくぐり岩も、いつまでもその姿を残し続けてほしいね。
ばいばい
げんきでね
【場所】
【乙部町 くぐり岩】
【訪問日:2018.09.29】