ダンボーの北海道旅日記。2018年の9月に立ち寄ってみたのは松前町。桜の名所としても知られる松前町は北海道の南に位置する、北海道本土の最南端の場所、白神岬がある海の街。
北海道本土の最南端は、松前町にある白神岬。天気予報で見かける地図だと、なんとなく襟裳岬のイメージがあったけれども、白神岬が最南端。その場所で夕日を見てみたくって向ってみた秋の日。
最南端で見る夕日、なんかロマンチックな言葉の響き。
やってきたのは松前町の市街地から函館・北斗市方面へとしばし進んだところにある、白神岬展望広場。
向う途中、車のバックミラーに映る夕日が今にも沈みそうで、はらはらしながら車を走らせた228号線。珍しく何とか間に合った。
白神岬展望広場は車が10台程度はとめられそうな観光駐車場。施設はトイレくらいしかないけれど、海沿いに面した展望広場は見晴らしがよく、きれいな世界が広がる場所。
小樽を舞台とした詩を多く描き、チャタレイ夫人の恋人の和訳でもめにもめた詩人の伊藤整は、このあたりで生まれたみたい。
方角は違うけれど、本州の下北半島との距離は約19kmと、マラソンの距離の半分にも満たないくらい。なお、本州と一番近づくのは白神岬ではなくて、函館市の汐首岬。
今にもすとんと落ちてしまいそうな夕日。海鳥たちもいっぱいとびまわり、爆撃を受けてしまわないかちょっと不安になったりもするけれど。景色のきれいさにそんなことは忘れちゃう。
228号線は交通量もさほど多くは無いので、鳥の声と波の声を聞きながら、沈んでいく夕日がゆったりと眺められる。
夕日の左側の方に見える島影は、たぶん松前小島。以前北朝鮮の人が上陸していて騒ぎになった島。北海道本土の最南端は白神岬だけれども、北海道の最南端となると、松島小島になるらしい。
この日は行かなかったけれど、少しばかり松前市街地方面へと道路を歩けば、海の方へと下りられる階段もあるみたい。
ばいばい
また明日ね
夕日は沈み始めるとあっという間。
9月の初日あたりだと、夕日が沈むのはあのあたり。もうすこし夏場になってしまうと、海は陸地の方へと沈みそうな雰囲気。
着水。
きえちゃう
またね...
消えちゃった…
いなくなっちゃった
と、北海道最南端の地で夕日を見た気分になっているけれど、ここは白神岬展望広場。たぶん、「白神岬の展望広場」じゃなくて「白神岬を展望する広場」。
そういう意味だったの?
ほんとうの白神岬はもうちょっと函館側に行ったところ。
うえの写真の左側にちょこんと見える付近が、たぶんほんとうの白神岬。
気がついてはいたけれど、白神岬までの距離感が分からなかったため、白神岬展望広場で諦めちゃったのです…
【場所】
【松前町 白神岬展望広場にて】
【訪問日:2018.09.01】