北海道ミテミル イッテミル (北海道観光スポット巡り旅)

ダンボーを相棒に北海道のあちらこちらを巡る訪問記。観光スポットからB級スポットまで、見たい北海道・魅せたい北海道を捜し歩いています。ひっそりとでも続ける旅の備忘録。

せたな町 かわいらしい姿の親子熊岩

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ダンボーとさまよい歩く北海道。2018年の夏ごろに訪れてみたのは、日本海側のせたな町。奇岩ロードとも呼ばれる海岸線沿いの通りに立っている、かわいい親子熊に会いに。

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熊さん、どこ?

かわいらしい親子熊といっても、ここはせたな町の奇岩ロードの入り口付近。

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岩だったのね

せたな町は、平成17年に瀬棚町、北檜山町、大成町が合併してできた町。
八雲町熊石地区からもほど近い場所、せたな町の長磯海岸。そこに佇む親子熊岩は大成町時代からカントリーサインにも使われ、現在のせたな町のカントリーサインにもその姿を残している、せたな町の代表的な観光名所。

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奇岩ロードの始まり付近で、お出迎えするかのように、かわいらしい姿を見せてくれる親子熊岩。

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けっこう角度が大事になってくるけれど。

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子どもを抱きかかえようとするかのような、お母さんクマ。

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子熊の造形が何ともすばらしい。一度「熊」って思うと、もうそれ以外には見れなくなる。誰かがつくりあげたものではなく、風と波による天然自然の造形物というのがまた感動的。こんな姿を作り上げられるんだね。

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かわいらしい姿を見ていると、やってみたくなるのは、こういうこと。

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まねっこー

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さてさて、後ろの方から見ると、クマの姿が微塵も感じられないというのも、また一興。

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この角度から見ると犬っぽい。
八雲町側から来ると、特徴的な親子熊岩の姿が正面に見えるけれど、反対側(せたな町北部側)から来ると、こんな姿なので、注意しないと通り過ぎてしまうかも。

さて、親子熊岩のほかにも、名前がわかるだけでも夫婦岩・マンモス岩・タヌキ岩などが並ぶ奇岩ロード。
名前を知らない中にも、ひと味違うような形状の岩たちが並ぶ海岸線。

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ちょっと、行ってみようよ

親子熊トンネルをくぐって、少しだけ歩いてみた。

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おちてる...

大丈夫かな…

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断崖と不思議な岩が並ぶ海岸線に挟まれる奇岩ロード。

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何とも名前がついていそうな変わった岩が立っていたりする。

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この先には、マンモス岩やタヌキ岩が並ぶ奇岩ロード。
とりあえず、親子熊のところに車をおきっぱなしなので、戻って、

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奇岩ロードめぐりへと向った2018年7月の霧の深かった日。

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またね


ってしてから2ヵ月後の別日。

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すっきりと晴れた青空の広がる9月のある日に再訪。

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なんだろう。世界が違って見えてくる。

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親子熊岩は、特段何の施設もないけれど、8台くらいはとめられそうな駐車場もあるので安心。

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また来たよー

元気だった?

親子熊には「親子熊岩物語」というお話も残されている。看板に記載されている内容をまとめてみると...。
太古の昔、せたなのこの地に天変地異による大嵐が起こり、ここに生きるものに飢餓という試練を与えることになったという。

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その頃、山奥の方には親子のクマが棲んでおり、「おなかすいた」とうったえる子どもを連れて、海岸へとやってきたそうな。
親熊は海岸で群れている蟹を食べることを教え、小熊もその様子を真似て蟹を追いかけていたが、足を滑らせて海に落ちてしまった。

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親熊は溺れる小熊を助けようと必死に海の中へと手を伸ばしたけれど、水にぬれた岩に足をとられてしまい、海中へと沈んでしまった。
この様子を見ていた海の神様は、子どもを思う親の愛情に心をうたれ、溺れる親子熊をすくいあげ、岩へと姿を変えて愛の形を残したという。
そんな悲しい言い伝えをも残す親子熊岩。

親子熊岩を背にして、八雲町側を振り向けば、夫婦岩。

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日本海の沖を見れば、遠くに見える島影は奥尻島。

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沖ゆく漁船もまたのどかな雰囲気。

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こんな光景につつまれて、愛をはぐくみ続ける親子熊。
やっぱりやってみたくなるのは、

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まねっこー

自然の力で作られた親子熊。そして自然の脅威にもさらされ続ける親子熊。崩れることなく、いつまでも、かわいらしい姿を残し続けてほしいな。

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ばいばい

元気でね

 

【場所】

【せたな町 親子熊岩】

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【訪問日:2018.09.01他】