ダンボーの北海道巡り歩きの旅。2018年の9月上旬に訪ねてみたのは、東川町は天人峡の羽衣の滝。比較的長期間にわたって閉鎖されていた遊歩道が復旧し、再び滝の姿を見られるようになって数ヵ月後の頃。
柱状節理の岩肌に囲まれ、人里からも遠く離れた秘境感あふれる天人峡の地。
天人峡温泉の公共駐車場に車を停めて、徒歩で坂道を登って天人閣(休業中)方面へと。天人閣の玄関前を越えて、さらに坂道を登ると見えてくる涙岩。そしてそこから始まる遊歩道を歩くこと約15分ほどでたどり着くのが羽衣の滝。
トンボさん いっぱい
あ!
滝だー
ここは、2013年の冬期閉鎖中に発生したがけ崩れの影響で滝見台と遊歩道が土砂に埋ってしまい、5年間もの長きに渡って気軽に見に行くことができなくなっていた場所。
落差は約270mと北海道では最大の落差を誇る羽衣の滝。季節限定の滝を除くと、日本全国でも第2位の地位を有しているともいわれている。
羽衣の滝が発見されたのは1870年ごろ(1900年という説もあるらしい)。もちろん、そのはるか以前から、この地この絶壁を七段に渡って落ちてきた滝。
羽衣伝説の残る天人峡。
天女が羽衣を纏い舞を踊ると、その羽衣の美しさを映すかのように、それまで細かった水の流れが形を変え、大きな滝の流れへと姿となったという。その後天女は、空高く飛び、彼方へと消えていったという。そんな伝説も残る羽衣の滝。
滝の始まりの右上の方には、どことなく自然にできたお地蔵さんみたいな姿も見えたりも。
滝見台の場所も以前とは少し変化したらしい。前はもっと滝の近くの方までいけたらしいけれど、現在はこの辺りまで。昔近くまで行った人、羨ましいなあ。
それにしても錯覚かもしれないけれど、滝の水の流れがゆっくりに見えてしまう不思議。滝が大きすぎてそう見えてしまうのか、水の流れを目で追っていくと、時間の進み方がこれまでの世界と変わってしまったような不思議な気分に。いや、僕だけかもしれないけれど。
羽衣の滝が5年間もの長きにわたって見られなくなっていたことは天人峡温泉にも大きな黒い影を落としてしまったけれど。美しき姿を気軽に見られる場所が復活したのは嬉しいところ。
なお、羽衣の滝の全景を眺めるには軽く登山をしなくちゃいけないみたい。
羽衣の滝の上段部分は二つの滝が流れ落ちてきて、一つの滝へと合流するような形なのだけれども、その全貌は木や岩肌に隠れてしまい、この滝見台からは見えにくい。もう一筋の流れは見えるけれど、そうすると下段があまり見えなくなったり。羽衣の滝の全景を眺めるには軽登山をしなくちゃいけないのね。今度行こうと思いながら、2年が過ぎちゃった…
「日本の滝100選」にも選出されている秘境の滝。そんな滝が比較的気軽に見られるようになったのも、うれしいところ。賀老の滝やインクラの滝はいつになるのかな…
紅葉時期もまた姿が映える羽衣の滝。9月上旬は紅葉はまだまだ先だったね。また来てみようと思いながら、この日は羽衣の滝にお別れ。
ばいばい
また会おうね
【場所】
【東川町 羽衣の滝】
【訪問日:2018.09.02】