ダンボーの北海道さまよい歩きの旅、6月の上旬に通りがかった神恵内村。国道229号線を走る中、看板で見つけた「キス熊岩」の綺麗な夕景写真。どこなんだろうと探しながら積丹方面へ向けて北上中。
泊村方面から海沿いの道を積丹方面へと向かって来ると、神恵内の小さな市街地を抜けて再び海沿いの道を積丹方面へ向かうこと数分。海側に見えてくるのが変わった形の岩。キス熊岩と名付けられている岩。
駐車場らしい駐車場もなく、道路も細めなので車を停めにくいけれど、神恵内の市街地からキス熊岩を通り過ぎて積丹方面へと100mほど行くと、退避スペースのような道幅が少し広くなった場所があるので、車をそちらに停めて。
近づいてみる。反対から見たらただの変わった岩だけれども。
南側から見ると、
ちょっと想像力が必要だけど、2頭の熊がキスしようとしている姿に見えなくもない。
いや、ちょっとどころじゃなく、かなりの想像力が必要かも。左側はなんかクマっぽく見えなくもないけれど。
この付近、かつてニシン漁が盛んに行なわれていた頃には、獲れたニシンを生かしたまま保管しておくための、袋澗と呼ばれる石垣で囲ったプールのような施設がいっぱいあったらしい。キス熊岩周辺にも、その遺構とも呼べる跡が残っているみたい。
そのニシン漁の時期に、2頭の夫婦熊がニシンを食べた後に仲良く戯れていたことからキス熊岩と呼ばれるようになったということだけれども、その姿を髣髴させるということでこの名がついたと考えればよいのかな...
よく見ると、右の方の頭の上に棘みたいに変わった形の岩が乗っているのも、なんか面白みを感じたり。乗っかってるのか、くっついてるのか、なんであんな形になったのか...
ちなみにここのすぐそばには、澤口の滝と呼ばれる水の流れがあったりもする。
ただの水の流れかと思ったら、名前がついている滝みたいです。そして、この滝の向かい側にあった袋澗が道内最大級のものだったらしいです。
ただの変わった形の岩かとおもいきや、かつて栄えたニシン漁の名残を後世に伝える象徴のようでもあったキス熊岩。昼間よりも、夕景の方が似合うかもしれません。
またね
【場所】
【神恵内村 キス熊岩】
【訪問日:2019.06.08】