ダンボーと歩く北海道、紅葉の季節へと変わり始めた頃にやってきたのはニセコ湯本温泉の大湯沼。ニセコと名前があるけれど、蘭越町の大湯沼。
ニセコ湯本温泉ともなる蘭越町の大湯沼。日帰り温泉施設でもある「交流促進センター雪秩父」の裏手の方に広がる、温泉の湧き出す沼が大湯沼。
縦50メートル、横90メートル(どこが縦?というのは置いておいて)ほどの泥沼で、周囲は約200mとも言われている、硫黄の香りがかなり強い灰色に染まった温泉の大湯沼。
においすごいね
(くらぁーっ)
あぶなっ!
沼の底からは毎分1,000リットルの温泉が湧き出しており、その温泉が雪秩父やニセコ温泉へと送られているという。
かつては間歇泉として温泉が吹き上がっていたらしいけれど、明治の後半にこの沼から大量に硫黄の採取が行なわれて、沼の構造に変化が生じ、その後は吹き上がることがなくなってしまったらしい。
表面温度は40度程度だけれども、さすがに源泉の沼。中心部ともなると80度~100度ときわめて高温。沼の表面からは、絶えることなく湯気が立ち上っている温泉沼。
前にも見たことあるような...
のぼりべつだね
同じような温泉沼は登別温泉街にも同名の「大湯沼」があるけれど、そちらと比べると蘭越町の大湯沼はきわめて小ぶり。遠くから見ると、沼というよりは「巨大な池」という雰囲気も漂ってしまうけれど。熱気の伝わってくる感じは、こちらの方がちょっと強そう。
かつては大湯沼をぐるり1周できる散策路があり、なおかつ大湯沼のお湯に触ることができる「湯さわり階段」という場所があったみたいだけれども、痕跡は残っているものの「湯さわり階段」の場所は立入り禁止になっていたはず。そのときの状況によって使えるのかもしれないけれど。
散策路もぐるり1周できる感じではなくて、半周くらい周ると立入り禁止になっちゃうのが残念。
沼底から噴出されるガスが表面に湧き、まるでぐつぐつと煮だっているようにも見える水面。実際80~100度ともなると、ほぼ煮だっているのと変わらない。
そして、この沼の湯面に沸く黄色球状硫黄は、学術的にも貴重なものだという。
ちょうど紅葉の始まりかけのようだったニセコの奥の山々。大湯沼からもう少し離れた山の中には「小湯沼」と呼ばれる温泉沼があるらしい。現在は散策路も獣道と化してしまい、観光案内からもその名が消えてしまっているけれど、小湯沼の方は入浴することも可能な温泉沼だという(行くことは推奨されていないようです)。
行ってみたいかも
クマさん でるかもよ
ヤダー!
駐車場は雪秩父の駐車場が利用可能みたいです(無料)。そこから遊歩道が大湯沼へと延びているので、歩いて5分とかからずに大湯沼のそばに行くことが可能です。
【場所】
【蘭越町 ニセコ湯元温泉大湯沼】
【訪問日:2019.09.28】