ダンボーの北海道内探検の旅、7月の上旬に行ってみたのは上士幌町の糠平温泉近隣へと。廃線となった帯広から十勝三又を結んでいた鉄道、士幌線。廃線となった名残を今に伝える糠平駅跡地を利用した上士幌町鉄道資料館とひがし大雪高原鉄道。
鉄道資料館自体は有料だけれども大人100円。中にはいろいろと鉄道の歴史を感じさせる物品がいろいろと。現役だった頃の車窓映像も展示されていて、過去の歴史を今に伝える場所。
建物は古い駅をそのままというわけではなく建替えられたものだけれども、緑の林の中に佇むその白い姿は、なかなかの雰囲気。
置かれている車両も味わい深いながらも、意外なまでにきれいに保たれていて。
ひがし大雪高原鉄道は、廃線となった士幌線の線路をそのまま使用した観光トロッコ。木材を切り出しては運んでいた士幌線の歴史を垣間見るように、林の中に伸びる線路をモーターと人力で漕ぐ観光トロッコ。
片道600mほどの距離を往復するトロッコは、モーターと人力の両方を使ったトロッコで。昔は坂の上り下りもあったらしいけれど、モーターが1台壊れてしまい坂を上れなくなってしまったため、以前よりも距離が短くなったみたい。
まずは受付にある予約表に名前を書いて待つ。混んでいるときと空いているときの差が激しいらしい。お値段はそこそこの金額。
運行はおおむね30分間隔。お客さんが少ないときは、気持ち早めに出発することもありそうな感じ。
これに名前を書いて、時間まで待つ。放送施設があるわけではないので、10分くらい前になったら受付付近で待っていたほうがよさそう。ちなみに支払いは乗るときに。
回りの景色を眺めたりしながら待つ。
士幌線。
大昔、ブレーキをかけ忘れた貨車が暴走し、幌加駅から山を下って上士幌駅まで走り抜けたことがあるらしい。
そのときはお祭りに集まっていた若者たちが、上士幌駅の線路に角材を積み上げて、列車を止めたという、まるで何かの映画のようなお話。
この線路の上を、駆け抜けていったのかもって。
時間になると呼ばれるので、お金を払って出発。このときはぼく1人。
行きはモーター走行で。
遅いようで意外と早い。
おじさんの運転に身を任せてのんびりと。
線路の両側は桜並木になっているところもあるので、オススメは桜の季節か、紅葉あふれる季節みたい。
行きはモーター、帰りは人力。お客さんの誰かに一緒に漕いでもらうみたい。実際やってみたら自転車気分で楽しかったけれど、人がいっぱい乗っていたら大変そう。
戻りは人力で漕ぎながら駅を通り越して反対方向の行き止まりへと。
また森の中へと進んでいく。
そしてたどり着く終着点。
線路が残っているのはここまで。そして、線路の先に育っている通せんぼの木。
汽車が運行していたときには育つわけもなく、廃線になったあとか線路を撤去したあとから育った行き止まりの木。
大きく育った姿から、長い年月がたっていることを実感しちゃう。自然に生えたのか。意図的に植えたのかは聞き忘れちゃったけれど。
そして戻るは糠平駅。
短い時間だけれども、士幌線の片鱗を感じられる観光トロッコ。
なお、通せんぼの木は、反対から見てもものの見事に直線上に立ちはだかって行き止まり。
この先は長い距離に渡って線路はなく、その跡地が森の中を通る細い遊歩道に変わっていて。そこを散策するのも、楽しそう。
【場所】
【サイト(ひがし大雪高原鉄道)】
【上士幌町 ひがし大雪高原鉄道】
【訪問日:2019.07.06】