ダンボーの北海道巡り、室蘭市の工場夜景の重要な一角をなす灯を眺めに室蘭市崎守方面の埠頭へと。
工場夜景で名が知られるようになった工業都市、室蘭。灯し続けていた工場の明かりも7月をもって縮小されることになる。
工場夜景の重要な一角を担っていたJX。工場の設備も閉鎖されており、すでに通常稼動は行なっていないはず。そして、この7月をもってまだ輝き続けていた灯は半減される。
そう。全部じゃないけれど消えちゃう。
元々は観光客向けの明かりではなく、工場の中で働く人たちの足元を照らし、怪我をしないようにと昼間のような明るさを保っていたそれぞれの明かり。
それも7月末日がほぼ最終日。工場が稼動しなくなれば、その明かりも不要となってしまって。
すべての明かりが消えるわけではないけれど、おおむね半減といわれており、夜の闇を照らす眩い明かりが見られるのもあと数日。
ものすごく昔、まだ子どもだった頃。伊達・洞爺方面から帰ってくるときに、暗い夜道を走り続けた中でこの工場のそばを通ると、ものすごくテンションが上がっていた記憶。
戦後しばらくは砂浜が続く海水浴場だったこの地に工場が建ち、眩い輝きが海を照らし、そして令和のはじめに灯が消える。時代の流れかもしれないけれど、工場夜景がまたひとつしぼんでいく。
海沿いの夜の闇に浮かび上がっていた眠らない明かり、その明かりが眠りについちゃう。
室蘭港を渡る白鳥大橋は、これからも大きく白く光り続けてくれる、はず。
ほんとうに、あと数日。JXの煙突照明は、これからも残り続けるみたいだけれど。それはそれでさみしく見えるかも。
このあたり、道路自体はものすごく暗いし、一歩間違うと海にドボンなので、行くときは気をつけて。
【場所】
【室蘭市 崎守埠頭の工場夜景(JX)】
【訪問日:2019.07.25】