函館市の隣町、北斗市は桜の名所としてここ最近注目を浴びることが多くなってきている街。北斗桜回廊として道道96号線の清川千本桜、大野川沿いの桜並木や松前藩戸切陣屋跡の桜トンネルと、桜の新しい名所が続く場所。
その中でも異彩を放っているのが300年桜吹雪とも詠われている、法亀寺のしだれ桜。
法亀寺の境内に立つ一本の巨大なしだれ桜。12メートルほどの高さをほこるその姿は道内最大級ともされており、樹齢も300年以上と推定されている歴史ある桜。高さもさることながら枝振りの迫力もなかなかのもの。
下から見上げれば大きく広がる枝の姿と、天頂から降り注ぐような桜の華。
横から見る姿も大きく大きく広がって、桜の華の噴水のようにも見えてきて、風が吹けば優雅に枝と華が波打って。
こっちにおいでと誘われているかに見える枝を見ていると、幻惑に取り憑かれてしまいそうな錯覚にも襲われて。美しさと妖しさにあふれる桜の木。あいにくの雨模様が残念ではあるけれど、見とれてしまうその佇まい。
夜になると。
北斗桜回廊の期間(2019年は4/26~5/9)においては夜間18:30~21:00までのライトアップも行なわれていて。美しくも怪しいその姿はまた独特の妖艶な姿で風にたなびき波打って。
妖しさあふれる姿で、道道を行き交う車の視線を集めるしだれ桜。なにかに引き込まれてしまいそうな、そんな姿の一本桜。
こちらのしだれ桜、お寺には駐車場が完備されていないので、公民館か、そばにある「せせらぎ温泉」の駐車場に停めて歩いて見に行くのが公式。
そばの町内会館の駐車場を使えればもっといいのだけれど、公式の駐車場にはなっていないのでご注意を。とはいえ、2019年の桜は終焉を迎えつつあるので、来年向けのメモ。
せせらぎ温泉で一休みをしながら、徒歩で行くのもよろしいかと。
途中には大野川沿いの桜並木のライトアップも出迎えてくれるので、美しい並木道をくぐりながら法亀寺に向かってみるのも一興ではないかと。10~15分も歩けばしだれ桜にたどり着けると思います。
桜ちるちる舞い落ちる、300年間繰り返してきたその姿。一見の価値があると思います。
【場所】
【北斗市 法亀寺のしだれ桜】
【訪問日:2019.05.02】