京極町のふきだし公園。そこは道の駅 名水の郷きょうごくが併設されている京極町の観光スポット。道の駅の裏手に広がる公園部分は、羊蹄山からの冷たい湧き水が絶えることなく吹き出してくる場所。蝦夷富士とも呼ばれる羊蹄山に降り積もった雪や雨が地下へとしみ込み、自然の力で濾過されて数十年という時間をかけて流れ出ずる公園。
道の駅と名水プラザ。この建物の裏側に広がるのがふきだし公園。というか、この建物もふきだし公園の一角(たぶん)。
道の駅建物の前にも広い駐車場、そして、建物の裏側のふきだし公園の前にもまた大きな駐車場が完備されていて。
こちらを訪れる人は結構多くて、お目当てのひとつが羊蹄山の湧水。名水百選に北海道から選ばれている3つのうちのひとつが、こちらの京極町に湧いている「京極町の羊蹄のふきだし湧水」。認知度も高めで、北海道遺産にも登録されているほど。
おおざっぱに見ると、ふきだし公園はいくつかのエリアに分かれていて、「道の駅エリア」「石仏エリア」「湧水口エリア」「公園エリア」などなどと。
湧き水を汲むのであれば、駐車場は道の駅裏のふきだし公園側の駐車場がよさそう。それでも水汲場所までは結構な距離があるのですが。。。
【湧水口エリア】
湧き出た水が滝のようになって流れてくるエリア。水汲み場所はこの滝の左のほうに何口かあります。
この場所は水温6度くらいの湧水が滝のように流れ出し、小さな滝のから放たれた水の雫が天然のミストとなってあたり一面に広がって。呼吸をすれば大地のミネラルと歴史をたっぷりと含んだ水滴が、自然と体の中にしみ込んできそうで。
流れてくる水量は日に8万トンとも言われていて。絶えることなく止まることなく、流れ出てくる自然のミネラルウォーター。
遊歩道の橋の上から見るミニ滝は、小さいながらも迫力があって、そして緑の苔もまた美しく映えていて。
冷水がミストとなって広がるせいか、気温もぐっと冷ややかで。冷涼感と清涼感があふれる空間。
駐車場も水を汲むのも無料なので、大勢の人がペットボトルやポリタンクを持ってやってきていて。駐車場までは距離があるので、お年寄りには苦しそう。。。
流れてくる水の透明感もまたすばらしく、川底までも澄んで見えるほど。
夏の暑い日でも、体の中から心の中まですっきりとした冷涼感を味わえる湧水口。立ち寄って深呼吸をしてみたら、爽快感もあふれてきそうな場所。
【石仏エリア】
昭和初期に建立された三十三観音像がある霊場。心も体も精神も清めるとか、そういうことだろか?
【公園エリア】
湧水口の下流のほうに広がっているのが公園エリア。上流から流れてきた湧水が静かに漂い、池となって静かに静かに水面を輝かせている。
湧水口の光景とは、またひと味違う静かな空間。
湧水口よりも、さらに小さな小さな小滝。滝というよりはただの段差だろうけれど、それでも水があふれるように流れ込んでくる。
そんなことを感じさせないほど水面は穏やかで。
鳥もまた、のんびりと日向ぼっこ。
上流との雰囲気の違いもまた、ひとつの魅力。どこまでもどこまでも静かな感じ。
荘厳さを感じさせる冷涼な湧水口と、どこまでものどかで穏やかな公園と。2つの顔をあわせもつふきだし公園。
広い目で見ると、京極温泉とかもまたふきだし公園の一区画。羊蹄山の麓の小さな街の、小さくも大きなお出かけスポット。
【場所】
【サイト】
あふれる【京極町 ふきだし公園の湧水】
【訪問日:2018.07.14】