冬のセブンスターの木。そこは冬の雪景色の中に佇む一本の大きな木。葉の枯れ落ちたその風情はさみしいけれど、美瑛の冬を耐え忍び、春を待ち続ける力強さのある姿。
美瑛にあるいくつかの有名な樹木の中でも、観光場所としてしっかり整備されているのがこのセブンスターの木。駐車場もしっかりと整備されていて、そこそこの台数が駐車できるようになっている。
他の有名な木は、観光名所になってしまった場所という印象が多いけれど、こちらは観光名所にしたという印象で。
雪が深い美瑛だけれども、3月ともなると道路の雪は消えていて。それでも道路の横には高く積もった雪の層。
セブンスターというタバコの観光用パッケージの広告に使われたことから、有名な観光スポットとなった場所。広告に使われたことでセブンスターの木と呼ばれるようになったけど、それは葉が繁ったときの姿で。
広い雪景色の中にぽつんと佇む一本の太いカシワの木。葉っぱがないとかすかすだけど、そんな佇まいでも力強さはしっかりと感じられて。
寒空の下、雪に囲まれた白い丘陵地帯の中で、ぽつんと春が来るのを待っている。
近づけば近づくほどに、春を待ちわびて力を蓄えていそうな、そんな感じが。
秋の枯葉もすべてが落ちてしまっているわけではなく、春の新緑の葉が生まれてくるのを見守るように残っているようで。次の世代が生まれてくるのを待ちわびているようで。
だけど、春がくるのはまだ遠い。美瑛に来るのはまだ遠い。
このあたりの広い丘陵地帯の雪景色もまた美しく。
ゆるやかな丘の曲線が真っ白な雪の世界。
たぶん向こうのほうには親子の木と呼ばれる場所があるはずで。
美瑛の道は農道もあるはずなので、気をつけて移動しないと行き止まりになる可能性も。。。
【場所】
【美瑛町 冬のセブンスターの木】
【訪問日:2019.03.17】