美瑛町の親子の木と呼ばれる、3本のかしわの木。3つ並んだその姿が、まるで家族が手をつないで並んでいるようにも見えることから、そのように呼ばれるようになったという。
やっぱり冬に見ると、葉っぱがなくてさみしげで。白雪に囲まれているからか、よりいっそうに寒々しくて。3人寄り添って冷たい風に耐えている、そんな風に見えなくもない。
こちらの親子の木のビューポイントには駐車場もないので、細い道の路肩に駐車するしかなく。できるだけ通行の邪魔にならないように路肩よりに。
3人並んで手をつないでいるような親子は、曲線を描いた丘の稜線の上に立っているので、下から見上げるに眺める感じがよさそうで。
これ以上は畑になるので立入り禁止。足跡があっても、立入り禁止。
真ん中の子供の木は、枝の数も木の太さも、遠くから見ると弱弱しくて、はかなげで。それをしっかりと守るように、パパとママが支えている。
そんな親子の木。真ん中の子供の木は以前暴風で倒れてしまったらしく、いまは2016年に改めて植えられた2代目さん。だからか余計に、はかない感じがただよってくる。たくましくなって成長すれば、またひと味違う風景へと変貌を遂げていくかもしれないね。
ちなみに、ちょこっと離れたところにはもう1本の木。「姑さんの木」とか「おばけの木」と解説されているサイトがあるけれど。
なんとなく、せたな町の「三本杉岩」を思い出す。あちらは「主は三本杉よ、二本離れて妾しゃ独り」だったけど。こうしてみると「散歩中の子連れの夫婦を、偶然見かけてしまったお妾さん」的な。
そう見ちゃうと、「親子の木」の寓話性が崩れちゃうので、やめておこう。
そんな親子の木も、春になれば立派に葉が生い茂るはず。そうなると、もしかすると子供の木が葉っぱに隠れちゃうかもしれないっておもったり。
【場所】
【美瑛町 冬の親子の木】
【訪問日:2019.03.17】