ダンボーの北海道さまよい歩きの旅、2020年の6月中旬に立ち寄っていたのは伊達市の有珠善光寺。5月上旬は桜の名所、7月中旬には紫陽花の名所、秋には紅葉の名所ともなる花のお寺。この日訪れたのは6月中旬。名所の狭間となる時期の、木々の緑が映えに映える季節。
北海道最古のお寺とも呼ばれる有珠善光寺、正式には大臼山道場院善光寺という名を持つ寺院。
比叡山の僧であった慈覚大師が、826年に自らつくった阿弥陀如来像を安置したことがその発祥とされている。ほんまかいなと思わなくもないけれど。
その後荒廃しきっていた時期を越えて、江戸幕府の世となった頃。
1603年、江戸幕府によって厚岸国泰寺、様似等澍院と並んで蝦夷三官寺として建立され、今の形の基礎となった有珠善光寺。
1613年には松前藩の当主が有珠に如来堂を再興して如来像を安置したという。
有珠山の噴火や火災の被害を受け建物が消失しながらも、再建されて、今なお歴史を繋ぐ寺。いまも江戸時代に増築改築された建物が残り、屋根は北海道では珍しい気がする茅葺。当時の北海道の暮らしの雰囲気を残し、北海道の歴史を噴火湾の片隅から見つめ続けてきた建物でもある。
有珠善光寺の境内は、裏山にあたる有珠善光寺自然公園と合わせて、緑と大木があふれる場所。善光寺が建立される以前から立ち続けている、樹齢300年も近づいている大木もいっぱい。銀杏の木は、秋には黄色く染まる。
三本杉もまた巨大。
大きな木が並ぶ姿は、迫力もすごい。
桜の名所としては、有珠善光寺で有名な名木が石割桜。
ちょうど裏山方面の坂を登っていった先にある桜の木。この路、笹のこ、いっぱい。
緑あふれる林の中を、森林浴をしながら歩く先に佇む桜の木。
もう、咲いてはいなかったけれど。
石を割って成長したという、大きな桜。
老木のため、支えも必要。もう咲いていないのは分かっていたけれど、来年のための下見と思って、眺めに来た。
でも、葉の色の鮮やかさもすごくきれいで、緑色の空が広がっている気分。
これはこれで見ごたえがあったかも。
どーんと天を突くかのような巨木が並び、北海道遺産にも蝦夷三官寺として認定された有珠善光寺。
緑の季節もいいけれど、どちらかというと桜の季節、紫陽花の季節、そして紅葉の季節の方が見ごたえがあるかも。遠くからいくならば、その季節を狙うのがオススメ。
今度はお花のときに来ようよ
そだね
駐車場は境内前に15~20台くらいは停められそうなスペースがあるので、そちらに停めるのがよさそう。名所に変わる時期には、混みあってしまいそうだけど。
もし混んでしまっていたら、37号線につながっている有珠善光寺自然公園側の駐車場に停めて、裏山を通って境内まで歩く形になるのかな(いちおうは、境内に入るのも駐車料金も無料みたいです)。
【場所】
【伊達市 有珠善光寺】
【訪問日:2020.06.13】