函館市は古部。鹿部町から南茅部、南茅部から椴法華方面へと噴火湾に面した海沿いの278号線を走っていくと、山側に現われいずる小さな滝。
鹿部町の三味線滝に似て、道路に面して流れ落ちている聖夜の滝。なんともロマンあふれる名がつけられた小さな滝。
滝の幅は2~3メートルと小さいなれど、樹木に隠れた奥のほうから流れてきているので、滝そのものの高さはありそう。
奥のほうからは太い棒が押し出されるように水が流れ出てきて、道路に近づくころには末広がりのようにハの字型に水流が薄く広がりなめらかに滑り落ちていく。
岩にあたった水流はハの字に広がりながらも、水しぶきをあたりに拡散していて、水の勢いはそれなりに強く。
その滝の水は道路の下を潜り抜けていき、そして海へと流れていく。
この辺りは民家も無く、断崖絶壁に囲まれた一角。北の大地が海上にそそり立つ一角でもあって。
海側もいくつもの岩が連なっていて、海鳥たちの休憩所。
駐車場も看板も無いけれど、滝の目の前には1・2台車を停められそうなスペースがあるので、そこに停めるしかないけれど。
時折車が行き交うけれど、聞こえるのは波の音、さらさらとした滝の音。そして海鳥の声が混じりあい。
静かな静かな空間に、静かに流れる聖夜の滝。
【場所】
【函館市古部 聖夜の滝のほとりにて】
【訪問日:2018.08.15】