北海道ミテミル イッテミル (北海道観光スポット巡り旅)

ダンボーを相棒に北海道のあちらこちらを巡る訪問記。観光スポットからB級スポットまで、見たい北海道・魅せたい北海道を捜し歩いています。ひっそりとでも続ける旅の備忘録。

上士幌町 歩いて渡れる糠平川橋梁

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ダンボーの北海道さまよい歩きの旅、2019年の7月上旬に立ち寄ってみたのは上士幌町。上士幌の市街地から奥地の方へと向った先の糠平温泉郷まで、かつて通っていた旧士幌線に残るコンクリートアーチ橋のひとつ、糠平川橋梁に会いに。

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帯広から上士幌へと、そして上士幌からさらに山奥の十勝三又へと伸びていった士幌線。林業が盛んだった山奥で切り出した木を運ぶためにつくられたという士幌線。
車社会の時代の到来と共に利用する人々も減っていき、国鉄民営化を目前にした1987年に廃線となった。

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雨宿りできそうだね

士幌線の廃線跡を利用して作られている遊歩道が、ネイチャートレイルと呼ばれる小道。

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あかいの

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きいろいのもあったよ

線路のほとんどは残っていないけれど、線路があったったらしい雰囲気は今なお伝わる、木々に囲まれた細い路。

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糠平温泉郷の街中からネイチャートレイルを通って、街中からもさほど遠く離れていないところにあるアーチ橋が糠平川橋梁。

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こちらは、いくつか遺されている旧士幌線のコンクリートアーチ橋の中でも、比較的簡単にそばで眺められる橋のひとつ。

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そして旧士幌線のコンクリートアーチ橋のなかでも、比較的時代も新しく、今も橋の上を歩ける場所。

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士幌線のコンクリートアーチ橋の歴史は大きく二つに分かれ、戦前に作られた十勝三又へと続く旧士幌線と、戦後糠平ダムの建設により付け替えられた新士幌線の橋梁群。
糠平川橋梁は新士幌線の橋梁で、1955年に竣工した長さ63mのコンクリートアーチ橋。

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今は遊歩道として川を渡る橋であるけれど、糠平ダムのほうを眺める展望台にもなっていそう。

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この日は川の流れはあまり水量も少なかったけれど、

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橋の上を歩いた先は、トンネルの前で行き止まり。

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このトンネルを汽車が通っていたのかって思うと、小さい感じでびっくりしちゃうけれど。

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SLってこんなに小さかったのかなって感じさせられる、小さな黒い入り口。向うに見えるのは黒い闇。何かが棲んでいても不思議じゃない。

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糠平川橋梁、橋の上を歩くだけかと思ったら、よく見ると橋の下の方へと続く階段が。

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まあ、行ってみるよね。

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どこまでいけるのかなと思ったら、

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川まで下りられる。そして、さっきまで上を歩いていた橋。

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上から見下ろすだけじゃなくて、川辺から見上げることもできた。

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長い階段ではないけれど、ちょっと滑りやすそうなのと急なところもあるのでご注意を。

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登録有形文化財にも指定されている、戦後の生まれとはいえ、長い歴史を感じさせそうな佇まい。

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横たわる倒木にも囲まれながら、どっしりと構える糠平川橋梁。

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この日は川の水の流れも静かな感じだったけれど、時によっては大きな強い流れにも変わりそうなので、この点もご注意を。

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元気でね

戦後に作られた比較的頑丈な橋とはいえ、いつまでも残り続けるとはかぎらないけど。

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路上駐車をしても、さほど迷惑にはならなさそうな場所ではありますが、ひがし大雪自然館の駐車場を使うのが便利です。遊歩道まではすぐですし、安心でもあります。


【場所】

【上士幌町 糠平川橋梁】

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【訪問日:2019.07.06】