ダンボーと旅する北海道。2019年の9月に訪問してみたのは足寄町の足寄動物化石博物館。約2,500万年前の足寄の地に生息していたという、クジラの先祖にあたるような足寄動物群と呼ばれる海生哺乳類たちの復元模型が、多く展示されている博物館。
いってみよーよ
道東の十勝平野の一角に佇むような足寄の地。 約2,500万年前は、そこはいまとは異なり海の底。そんな足寄の地で発掘された足寄動物群と呼ばれる海生動物たちの復元模型が多数展示されている足寄動物化石博物館。
あんなのが いっぱい歩いてたんだね
あんなのがいっぱいいたのか。この場所にうようよいて、のしのし歩いてたのかなんておもうと、なんだか不思議。
どことなくかわいいけど、コワくもある。
当時の北海道の道東付近はほぼ海。そんな足寄の地で見つかった化石がアショロアと呼ばれる動物(恐竜ではない)。
1976年に発掘された化石は、2000年に「アショロア ラティコスタ」と名付けられた。このアショロアの発掘から足寄の地の化石発掘は始まったらしい。ちなみに、ここにあるのはほぼ復元模型や再現模型。
まねっこー
ペンギンみたいなのもいる。
アショロアの復元と並んでもうひとつの目玉ともなるのがなぞの生物とも呼ばれるデスモスチルスの復元模型。
1800年代の後半にアメリカで発掘されたデスモスチルス。最初は歯だけしか見つからなかったけれど、そのうちに全身の化石も見つかったという。
とはいえ、子孫にあたる生物がこの世に生きていないというデスモスチルス。どんな生物だったのか、いまだに不明なところがいっぱいあるらしい。
なぞの海岸生活者という異名を持つらしいデスモスチルス。こうしてみていると、外にいたのはデスモスチルスだったのね。たぶん。
それにしても。
いっぱい4本足で歩いている姿を見せつけていたデスモスチルス。
足寄動物化石博物館の見解では「日常生活では陸を歩けなかった」と考えているらしい。今まで見ていた復元は何? というはてなマークが頭の中を駆け巡っちゃうけれど。おもわず「がくっ」都しちゃう瞬間。
復元模型も、最初はカバみたいだったのに、どんどんカメみたいになってきて。あれ? と思っちゃった。
アショロアとデスモスチルスの標本展示に特化したかのような足寄動物化石博物館。世界でもこれほどまでに充実している場所は少ないみたい。
博物館だけではなく、体験型学習もできるらしい足寄動物化石博物館。「化石」といえば「恐竜」「アンモナイト」がイメージに沸いてくるけれど、ちょっと違う視点で太古の歴史に触れられる場所。
どうみても歩き出すような復元模型だけれども。
歩けないんだってね
ばいばい
【場所】
【サイト】
【足寄町 足寄動物化石博物館にて】
【訪問日:2019.09.07】