ダンボーとさまよい歩く北海道、8月の中旬に登ってみたのは豊浦町のカムイチャシ史跡公園の長い長い急階段。。。ほぼほぼ階段の記憶しかない、アイヌの時代の神聖なる砦。
豊浦町の海沿い、大岸シーサイドキャンプ場を東西に分断するかのように海の方へと突き出ている茶津崎。そこは昔、アイヌの人々の砦があった場所。上に登ることもできるけれど、かなりの急階段。
大変そう
130段ほどの急階段を上り、さらに茶津崎の先端までの遊歩道を通っていけば、眼下に噴火湾の広がる展望所。
本気?
行きたいの
カムイチャシ史跡公園は公園と名はついているけれど、施設らしい施設は駐車場とトイレくらい。あとは東屋と。自動販売機なんてものはどこにもみあたらないので、飲料水は事前にお買い求めを。
果てしなく続く階段をひたすら上る。
冬になって雪が積もったら天然の滑り台になりそうでもあり。
さて、カムイチャシ史跡公園は、原型のままに残されている道南随一のチャシ(砦)だという。茶津崎の上にはかつての壕がそのまま残されているという。よく分からなかったけれど。
もう少しだよ
カムイチャシはアイヌ語で「神の砦」という意味を持つ言葉。崖と海に囲まれた、防衛や見張り台として使われていたであろう、いにしえの砦。
着いた と思ったのに
はやくー
東屋からの展望もきれいだけれども、遊歩道はさらに続く。
ここでも、じゅうぶんキレイ
海岸線を分断するかのように突き出る茶津崎。交通の障害にもなりそうだけれども、昔はとくに「ここを越えないと向こうへ行けない」というような難所。
ここに砦を作り要害の地とならしめば、争いの敵はあきらめて退散しそう。
さらに先へと足を進めて。
まってるねー
橋みたいになってるね
この橋みたいになっている場所、下が少し深くなっていて、てっきり茶津崎の裂け目になっていると思ったんだけれども、もしかしたらこの下が壕の跡地なのかもしれない。
ひとやすみ...
競争しよっか
そして先端。
茶津崎の上にのぼってしまうと、西側(長万部方面)は木々で見えなくなってしまうけれど、東側(伊達方面)はよく見える。
先端から眺める噴火湾。たぶんこうして見張りをしていたのではないかと、歴史の昔に思いをはせながら。
この柵の向こうは断崖絶壁。
チャシには宗教的儀式用のチャシと軍事用のチャシがあるらしく、そしてこのカムイチャシからはつぶて石が発見されていることから軍事用のチャシと考えられているという。落ちることなき不敗神話から「神の砦」ってなったのかなって。
でも、なんとなくだけど見晴らしのよさを考えると見張り代的な位置づけが強かったのかなって。
そろそろ帰ろ
思えば遠くへきたもんだ。階段上ってがくがくの足であそこに戻るのは、ちょいしんどい。
ただいまー
でも、さらに忘れちゃ行けない。
今度はこれをおりなきゃ帰れない...
転げ落ちそうになりながら、無事帰還。
ちなみに、訪れる人が少なそうな場所ですが駐車場はキャンプ場のを兼ねているのでかなりの広め。とはいえ、自動販売機も何も無いので夏場にうえに上るときは事前に飲み物の購入をしておくのがオススメです。特に夏場は...
【場所】
【豊浦町 カムイチャシ史跡公園展望台の先端から】
【訪問日:2019.08.17】