鹿部町の道の駅に併設されているしかべ間歇泉公園。そこは国内でも珍しいとされている間歇泉が噴き上がる公園で、10~15分程度の間隔で地中から15mほどの高さまで、100度を超える天然温泉が噴きあがってくる公園。
間歇泉というとラスベガスのアトラクションとかにありそうだけれども、こちらにあるのは天然の間歇泉。
道の駅に併設されていると書いたけれど、過去をたどるなら、間歇泉公園に道の駅が併設されたというのが正しくて。歴史が古いのは、間歇泉公園のほう。もともとあった公園に、ご飯やお土産を提供できる道の駅を併設して、よりいっそうの観光地化を目指したというのが正しそう。
しかべ間歇泉公園へは道の駅の店内を通って入場する形で。有料ではあるけれど、大人300円と割安感。再入場もできるので、中を見て、道の駅に戻ってご飯やお土産なんかをながめて、再度・・・ということも可能。
ゲートを通って中に入ると、噴き上がる温泉が道路に飛び散らないようにひと工夫された空間が広がる。
公園内には間歇泉見学用のベンチもあるし、足湯なんてものもあって。
足湯につかりながら待っていると、
ぷしゃーっと噴きあがってくる間歇泉。地下26mのあたりで熱せられた温泉が、一気に噴きあがってくる。いちどに噴き上がる量は500リットルとも言われ、短い時間ではあるけれど、大地の奥底から一気に放出されてくる。
また10分ほど待っていると、
勢いよく吹き上がり、上の天板に跳ね返って温泉の雫が霧となってあたりに拡散されていく。
足湯はタオルが無料貸し出しされているので(いちおうは1人1枚でのお願い)、準備とかはしていかなくても大丈夫。
中に入ってみて足湯が混んでいたら周りを眺めたり、再入場も出来るのでいったん道の駅に戻ったりすることも可能で。
施設の中を周ってみると、見晴らしのいい景色が見えていたり。
道路一本挟んだ向こうは海、噴火湾の青い海。
そして壁一枚隔てたこちらは、自然の不思議を感じさせる間歇泉。
噴出してくる穴も、上から見るとよく分かる。
あそこから湯気が出始めると、そろそろ噴きあがってくる頃合。耳を澄ましていると、準備段階に入り始めた音なんかも聞こえてくるようで。
地下26メートル付近から噴きあがってくる熱湯の迫力、天然温泉の湯柱の迫力は思っていたよりもすごくって。公園の噴水の勢いとはちょっとちがう、力強さを感じる吹き上がり。沸きあがるのではなくて、ほんとうに噴き上がる。
10分も待てばまた大地のエネルギーの放出が始まるので、いつまでも待たされるということも無く、そして、今日は全然ダメということも無く。
熱湯が放出されると、公園内には歓声が響き渡ってくることがあるけれど。それに呼応するように天板に当たる水音がまた、大地の鼓動を奏でる太鼓のように、あたりに響き渡ってくる。
あまり類を見ない、しかべ間歇泉公園。その迫力はいちどは体感しても損は無いと思う。
ちなみに鹿部町のガソリンスタンドは日曜日は全休らしくて、ちょっとびっくり。
ガソリンが少なくなっていたので探しながら走っていたけど開いているところを見つけられずで。道の駅の人に聞いてみたら「しかべのスタンドは日曜休みなんですよ」とのこと。森町あるいは大沼付近に行かないとダメらしい。森町に行けば、24時間営業のスタンドがあるとのことだけど、この街に来られるときはガソリンにはご注意を。ぎりぎりすぎると危ないかも。
【場所】
【サイト】
【鹿部町 しかべ間歇泉公園にて】
【訪問日:2018.07.15/2018.08.15】