ダンボーの北海道さまよい歩きの旅。2022年の11月中旬に立ち寄ってみたのは沼田町の石狩沼田駅。深川と留萌を結ぶ路線の途中の駅から、近い将来、始発・終点の駅へと変わる場所。
留萌と深川を結ぶ留萌本線の途中にある石狩沼田駅。
廃線が囁かれていた留萌本線だったけれど、留萌駅と石狩沼田駅までの路線が2023年の3月に廃線となることが決まった。
石狩沼田駅は姿を消すことはなく、2023年4月からは留萌本線の途中の駅ではなく始発そして終点の駅へと姿を変えることになる。
今まで気にしていたこともなかったけれど「札沼線」の「沼」は、この石狩沼田駅を指していて、以前は札幌からこの石狩沼田駅まで路線が続いていたらしい。
この石狩沼田駅は、留萌・深川間を結ぶ留萌本線の途中の駅として明治も終わりが近い1910年に開業。開業当初は「沼田駅」とされていたが、同名の駅が開業したことにより、1924年には石狩沼田駅へと改称。
1931年には石狩沼田駅と新十津川駅が繋がる路線が開業し、この路線がその後札幌まで伸びることにより、いわゆる札沼線ができ上ったとのこと。
しかしながら昭和中ごろの1972年に、新十津川駅から石狩沼田駅の路線が廃止されたことにより、札幌と直接つながる駅ではなくなってしまった。
石狩沼田駅から留萌方面へと向かう列車は2023年の3月でなくなってしまうけれど、生きながらえることになった石狩沼田駅。
この駅は残るけれど、向こうに続く路線は、もう長くは残らないんだね。
【場所】
【沼田町 石狩沼田駅】
【訪問日:2022.11.12】