ダンボーの北海道さまよい歩きの旅。2019年の4月下旬に立ち寄ってみたのはえりも町の襟裳岬の風の館。1年のうち、風速10m以上の風が吹く日が260日以上もあるという襟裳岬に建つ、博物館も兼用した展望台。
風の館は入場有料の展望台。
襟裳岬を眺めるためには風の館に入らなくても眺めることは可能だけれど、せっかくだったら入ってみたいところ。
この風の館は、日高山脈襟裳国定公園の中にある施設。なので、自然環境や景観の邪魔にならないように、そして、襟裳灯台の光の邪魔にならないようにと、崖に面して地中に埋まるような形で作られている。この時点で、なんともかっこいい。
中に入ると、襟裳岬を一望できる展望台を中心に、えりも町で見ることができる動物の剥製の展示や、襟裳岬で撮られたアザラシの生態を追いかけた映像を鑑賞する施設など、そこそこに充実。
それよりなによりも、いちどは体験してみたいのが、えりも風体験。
風速25mの強風を体験できるスペース。チャレンジするにはいちど係員の人に「やってみたいです」って言わなくちゃいけないのが難点だけど。しかも、やってみようとすると「風体験を行います」みたいな館内放送が入っちゃうのが、ちょこと恥ずかしい。
室内に入って風に向かって歩くだけなんだけど、笑っちゃうようなかなりの強風。歩けないってほどではないけれど、気を抜くとやばい。スカートとカツラの人もやばい。下手に口をあけるのもやばそう。
さてさて。
そうは言っても、やっぱりメインは展望ゾーン。
いっしょにあそぼ
来てたの?
広々とした展望ゾーンは、落ち着いてのんびりと、暖かい、もしくは涼しい室内から、海へとのびていく襟裳岬を眺められる場所。
日高山脈が海中へと沈んでいく場所でもあるらしい。
ただただ岩礁が延びるだけと言えばそれまでなんだけど、そういう景色もまた壮大感があってすばらしい。
そして展望ゾーンに並ぶ望遠鏡。
アザラシ見たーい
襟裳岬の岩礁に住むアザラシを鑑賞することができる望遠鏡。望遠鏡自体は無料で使える。
係員の人が、アザラシの見える場所に向けて随時セッティングしてくれているので、見つけやすい。分からなかったら、係員の人に言うとセットもしてくれる。
でも、なかなか分かりにくいというのも確かで。
「あー、みつけた。わあ。かわいい! あ!歩いてる歩いてる。あ! 飛んだ...」(・・・鳥だったらしい)なんて声が聞こえてきたり。
がんばれば写真も撮れるんだけど、まあ、私の腕では無理。
アザラシを眺めることはできたけど、写真に撮るのは難しかった。
ちなみに襟裳岬は、ゴールデンウィークの頃から夏の終わりごろまでは深い霧に覆われる日が多いらしい。そんな時期に遠くからわくわくしながら行ってしまうと、
こうなります(僕の襟裳岬初訪問)。
やっぱり霧がない日に行かなくちゃって思った。みなさんも気をつけて。
【場所】
【えりも町 襟裳岬 風の館から】
【訪問日:2019.04.21他】