ダンボーの北海道さまよい歩きの旅。2020年の11月上旬に立ち寄ってみたのは札幌市。旧北海道庁舎の前に広がる、冬にはイルミネーションの会場ともなるアカプラ広場のイチョウ並木へと。
札幌市の北3条広場、通称・アカプラ広場。
両脇を高いビルに囲まれた、都会の中にひっそりと佇むような、100mほどの長さの小さな広場。
東の方を眺めれば、都会の真っ只中にぽつんと佇むような風景のイチョウ並木。
でも、このアカプラ広場。
なんともいえない雰囲気が生まれるのは、東側ではなく西側の方を向いたとき。
広場の向こう側、イチョウ並木の越しに正面に見えるのは、旧北海道庁赤レンガ庁舎。
まるで赤レンガ庁舎に通じるために造られたかのような、レンガの舗装路ともあいまって、美しき広場になる。
アカプラ広場は、人は通れるけれど、車は通れない。歩行者専用道路のようであって、広場のような空間でもあるスペース。
道路と広場の双方の機能を併せ持つ場所として、札幌市と民間の業者が共同で整備し2014年に開業となった、アカプラ広場。
この場所、もともとは大正13年に施工された、札幌市内初の舗装道路があった場所らしい。いまはかつての舗装の上に、江別生まれのレンガが全面に敷きつめて作られている広場。
並ぶイチョウ並木も、大正14年に植樹されたものが今も残っており、こちらも北海道最古の街路樹なのだとか。
そうやって聞いていくと、北海道の歴史を未来に伝えていく場所なんだなって、思ったり。きれいなだけじゃなくて、いろいろな歴史がつまっていそうなアカプラ広場。
そんな歴史を知って立ち寄るのと、知らずに立ち寄るのとでは、同じものを見ても見え方が違ってくるかも。
2021年の夏に開催されたオリンピックでは、マラソンコースの一部としても使われ、世界のあちこちのテレビでも広まったはずのこの場所。そんな歴史までは伝わってはいないだろうけれど。
札幌市のイチョウ並木のスポットしても上位にあげられることのある赤レンガ庁舎周辺。このアカプラ広場もまた、イチョウ並木のスポットのひとつ。知らずに街中を歩いていてこの光景に出会えると、ものすごく感動してしまいそうなほど、ビルとビルのあいだに突然現れる紅葉スポット。
100mちょっとくらいしかないらしいけれど、とてもそうは見えないきれいな場所。
ひと休みしよー
そうじゃなくて、おなかすいたの
いいとこあるかな
ちなみにアカプラ広場の横にある赤レンガテラスには、こんなイチョウ並木を見下ろしながら食事がお店があったりもします。
【場所】
【札幌市 アカプラ広場のイチョウ並木】
【訪問日:2020.11.01】