ダンボーの北海道さまよい歩きの旅。2020年の10月下旬の厚い雲に覆われた曇り空の日に立ち寄ってみたのは、白老町の倶多楽湖扇型展望台。神秘の湖ともされる倶多楽湖を高い場所から見下ろすことができる、数少ない展望所。
登別温泉地獄谷にも、距離的にはほど近い場所にある倶多楽湖扇型展望台。
冬場にもなると通行止めとなる倶多楽湖公園線に面し、カルデラ湖である倶多楽湖を取り囲む外輪山の頂上付近にある、あまり立ち寄る人も少なそうな静かな展望所。
日本で第二位の透明度をほこる、まん丸い形の湖と言われる倶多楽湖。
標高約400mほどの高さから見下ろせば丸い形が見えるのかなと思ったけれど、実はそうでもなくって。
昔は木々も繁っていなくて、それなりに視界が開けていた展望所という話もあるけれど、今はもう、成長した樹木にさえぎられてしまい、あまり見晴らしのよい場所ではなくなってしまっている。
もともと「扇形」という名称がついているように、丸い形がはっきりと見えていたわけではなく、樹木の間から垣間見える倶多楽湖の姿が、扇形のようになっていることから、その名がついたという話もあり、もしかしたら昔から見晴らしのよい場所ではなかったのかもしれない。
丸の一部しか見えないことから、逆に「扇形」と捉えて名付けるあたり、ちょっとした洒落た雰囲気も感じられたり。
駐車場も数台は停まれる広さもあるし、車を走らせていて見落とすような場所であるわけではないので大勢の人が立ち寄りそうだけれども、そもそもこちらに回ってくる人が少ない気がする。
倶多楽湖公園線自体もあまり知られていないのか、登別温泉や地獄谷に立ち寄るお客さんと比べると、すぐそばにある倶多楽湖方面へと足を伸ばす人はあまり居なさそう。
国内2番手の透明度を誇る、まん丸の湖。その存在自体も、あまり知られていないのかもしれない。なんだか寂しい。
この道をまっすぐ行けば、人で賑わう登別温泉地獄谷方面へと通じるのだけれども。
胆振地方の紅葉スポットとして名の知られる登別地獄谷。お近くまで着た際には、もうちょっと足を伸ばして倶多楽湖を見下ろして帰ってみてもよいのでは。
天気がよければ、かなりの美しさを感じられそうな雰囲気です。
【場所】
【白老町 倶多楽湖扇型展望台】
【訪問日:2020.10.24】