ダンボーと歩く北海道。2020年の10月下旬に立ち寄ってみたのは、登別温泉街にも直線距離的にはほど近い、白老町の倶多楽湖。「くったらこ」と読む倶多楽湖。
登別の市街地から登別温泉街へと向う途中の十字路、登別伊達時代村とは反対方向に伸びていく道に入って行き、冬場になると通行止めとなる倶多楽湖公園線の狭いアップダウンのあるを通って辿り着くのが、白老町の倶多楽湖。
登別市から白老町に、いつの間にか変わる不思議。そして車で行くならば、白老町の市街地からは直接行くことができず、必ず登別市を通らなければたどり着くことができない、白老町の倶多楽湖。
おそらくは晴れた日に眺めれば、神秘的な雰囲気の漂う静かな湖。この日はあいにくの曇り、どころか雨。
いや、雨どころかみぞれも降り落ちてきた日。
さてさて。倶多楽湖はまあるい形のカルデラ湖。湖畔からは丸さは実感できないけれど、地図で見ると真ん丸形を感じ取れる、山に囲まれる中に静かに水をたたえる、周囲約8キロほどの湖。
流入する川も、流出していく川も無く、地獄谷の山を越えた裏側で、火山の跡地を伝える場所。
全国的にはあまり有名な湖ではないけれど、国内における湖の透明度では摩周湖に次ぐ2番手の地位を確立しており、かつては摩周湖をしのぐ勢いを保ったほどのきれいな湖。
湖を一周できるような道は無く、釣りシーズン限定でオープンするといわれるレストハウスのある湖畔が倶多楽湖に触れ合える場所。
観光地っぽいから売店なんかがあるのかなと思っていたら何も無く、ただただ山と木々に囲まれた湖が、静かに風に揺らぐだけの場所。
チップとも呼ばれるヒメマスが明治42年に十和田湖から移植されて養殖が始まり、つりの解禁時期ともなると釣り客が集まるようになるらしい。そんな時期ともなると、静けさだけではない雰囲気が漂ってくるのかも。
山と木々に囲まれて、社会とは断絶しているかのような場所にあるせいか、なんとも神秘的な雰囲気も感じ取れる場所。お天気がよければ、すばらしいかも。
そんな場所だから、河童がいても不思議じゃなかったり。いや、いないだろうけど。
でも、鹿や熊やキツネは居そうなのでご注意を。
お天気が悪かったのは、本当に残念。薄暗くて、秋の紅葉もなかなか感じ取れなかったけれど、もっとメジャーなスポットになってもよさそうな倶多楽湖。なんせ透明度は日本2位。2番じゃな駄目なのかな。
またね
【場所】
【白老町 倶多楽湖】
【訪問日:2020.10.24】