北海道ミテミル イッテミル (北海道観光スポット巡り旅)

ダンボーを相棒に北海道のあちらこちらを巡る訪問記。観光スポットからB級スポットまで、見たい北海道・魅せたい北海道を捜し歩いています。ひっそりとでも続ける旅の備忘録。

網走市 網走港に浮かぶ帽子岩

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ダンボーの北海道制覇の旅。2020年の9月中旬に立ち寄ってみたのは網走市。海に面していると思ったら川に面していた網走市の道の駅から、網走市のシンボル的なスポットのひとつ、帽子岩を眺望。

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網走市の網走港に浮かぶ、安山岩でできている円筒形の岩が帽子岩。シルクハットが界面に浮かんでいるようなその姿から、その名が付けられたという。

古のアイヌの人たちからは「神の岩」の意をもつ「カムイワタラ」と呼ばれ、神聖なる場所として崇められていたという。
「網走」の語源のひとつとなるともいわれている「チパシリ」という言葉には「祭壇の島」という主旨の意味があり、この帽子岩のことを指し示しているという説もあるという。
何も知らなければ「ただの変わった岩」だけど、深く言い伝えが潜んでいるみたい。

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潜んでいるといえば。
この角度からはよく見えないけれど、帽子岩の向こう側には網走港帽子岩ケーソンドックという、大正12年に竣工した工場が広がっている。
防波堤などに使われるコンクリート製の大形の箱をつくる工場で、ケーソン専用の工場ともなると全国でも四箇所しかないらしく、また、天然の岩盤をくりぬいて作られており、類まれなるレアな構造の工場らしい。

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そしてもうひとつ潜んでいるのが、いわゆる戦争遺構。戦時中に作られたトーチカが遺されている。

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そのことを知ったのは、帰ってきてからだったんだけど。行く前に知っていれば、もっと撮りようもあったのに。
それにしても、敵と戦い防御をするためのものなのに陸地を向いててどうする、って思わなくもない。帽子岩を越えて網走の沿岸に接近してしまった敵を、隠れた場所から背後から攻撃のイメージなのかな。「そこにいたの!」って雰囲気で。
ただ、目標のでかい帽子岩自体に被弾したら、あっという間に落石で押しつぶされちゃいそうだけど。

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いってみよう!

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行けないんだって

そなの...

以前は帽子岩の傍まで行けたらしいのだけれども、防波堤からの転落・死亡事故が多発してしまったため、現在は防止岩に向う防波堤は立入り禁止。許可がなければ入れないみたい。

ただの変わった形の岩だと思ったら、網走の語源あり、珍しい工場もあり、戦争遺構もありと、いくつもの角度からの興味がわいてきそうな網走港の帽子岩。

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こちらは能取半島方面を見た感じ。どちらも網走市の道の駅・流氷街道網走の裏側から見たオホーツクの初秋の海。

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そろそろ帰らなきゃいけないし

そだね

私事だけど、このあと家にりつくまでには6時間越えのドライブが控えているんである。


【場所】

【網走市 帽子岩(道の駅から)】

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【訪問日:2020.09.13】