ダンボーの北海道さまよい歩きの旅。2019年の4月中旬、まだまだ春らしくならない頃に立ち寄ってみた岩内町。街の中に残されている義経・弁慶伝説の一端を担っているのであろう、弁慶の薪積岩へと。
消滅してしまった雷電温泉街の中心部から、もう少し市街地方面へと向ったところ。ちょうど、弁慶トンネルの南側の入り口に入る直前の山側にそびえている弁慶の薪積岩。
知らなければ間違いなく素通りしてしまう岩内町の弁慶の薪積岩。存在を知っていても気がつかずに通り過ぎてしまう可能性が極めて高い、弁慶の薪積岩。
道南の日本海方面には、江差町の「弁慶の足跡」、寿都町の「弁慶岬」など、なぜか弁慶・義経伝説が残されている地域。岩内町に残されているのは弁慶の刀掛岩と、この弁慶の薪積岩。
北海道の地で、弁慶が寒さに震え暖をとるために薪を集め、その積み上げた薪が化石となったものという言い伝えがあるらしい。
山の中から一枚の壁のような岩が、にゅっと突き出しているので、なんだか存在自体が不思議。ただ、看板も何もないので知らなければほぼ間違いなく気がつかない。
駐車場も何もないけれど、弁慶トンネルの横に伸びる海岸沿いの廃道の入り口付近には、立入り禁止ゾーンになる柵の前あたりに、3台くらいは車をとめられるスペースがありそう。ただし、その場所に入るには岩内から蘭越方面へと向う途中だと入りにくそう。
廃道の崖には季節滝か、ただの雪解け水か、水の流れもちらほら。
ちなみに、南(蘭越方面)を眺めれば、遠くに見えるは弁慶の刀掛岩。天気がよければ寿都町の弁慶岬も見えるのかも。
弁慶岬で仲間と合流することができず逃げ延びてきたであろう、武蔵坊弁慶。怪力無双の荒法師が、極寒の地で寒さに凍えながら積んだ薪の跡。
知らずに通り過ぎても困りはしないけれど、そこだけ周囲の雰囲気と違う岩壁が突き出る姿は、ホントはどうしてできたんだろうって不思議もあるスポット。
ばいばい
【場所】
【岩内町 弁慶の薪積岩】
【訪問日:2019.04.14】