ダンボーの北海道さまよい日誌、昨年の6月に立ち寄ってみたのは積丹半島方面。平成の世になって道路が全面開通となるまでは北海道の秘境とも言われていたらしい神恵内村近辺、ジュウボウ岬が遠くに見えるバス停「西の河原」付近から。
神恵内村の小さな市街地を抜けて積丹方面へと人里はなれた海岸線を走ることしばし。西の河原トンネルの南側(神恵内の市街地側)にあるバス停がレストハウス西の河原。
すでに営業していない(と思われる)レストハウスのある駐車場前のバス停。
そして、西の河原トンネルの北側(積丹側)にあるのが、バス停・西の河原と大き目の駐車場。
そう書きながら、バス停の写真を撮っていなかった...
積丹半島を道路が全線開通するまでは、そう簡単に人がやってこれなかったこの地域。車でこの海岸付近に来れるようになって、まだ30年とたっていない。
こちらの駐車場からは地下へのトンネルを通って、海岸線へと出られたりもする。
積丹にもほど近い海。この日は積丹の海っぽさが無かったけれど。
バス停「西の河原」とはなっているけれど、この海岸自体が西の河原というわけではなくて。
西の河原ははるか向こう。ジュウボウ岬の付近が西の河原と呼ばれる、霊場ともされる場所。
以前は西の河原へと行く遊歩道もあったらしいけれど、現在は通行止め。とはいえ、危険はあるけれども海岸線を1kmほど歩けば、西の河原へとたどり着けるらしい。
西の河原はアイヌ語の「神の遊ぶ庭」の意を持つというカムイミンタラに数えられる場所のひとつ。アイヌ語の「神」は「ヒグマ」を指し示すという意味も持つらしく「クマがよく出る場所」という意もあるようだけど...
でちゃうの。。。
積丹半島付近は航路の難所ともされており、このあたりは北海道の三大難所のひとつにもあげられていたという。なかでもジュウボウ岬付近は「地獄の賽の河原」として船乗りたちから恐れられていたらしい。
独特な景観を保ち、神聖な雰囲気を静かにたたえ続けているというという西の河原。行ってみたいけれど、この日は(も?)早々にあきらめ。「いつかは、いつかは...」と思う場所が増えていくばかり。
それにしても。民家も工場も無いこの地域。
このバス停、どんな人が使うんだろう... 徹夜覚悟の釣りの人かな。
【場所】
【神恵内村 バス停・西の河原付近から】
【訪問日:2019.06.08】