ダンボーとさまよい歩く北海道、10月の中旬に立ち寄ってみたのは紅葉深まる札幌の定山渓。面影は何も残されてはいないけれど、定山渓駅のあった場所へと。
かつて、山奥の定山渓へとつながる線路があった。東札幌駅から定山渓駅を結んでいた定山渓鉄道。
当初は田舎の田園風景の中を走っていた鉄道も、札幌の大都市化に連れて街中を走る姿に変わり、マイカーの増加にともなって逆に交通のさまたげにもなっていった鉄道路線。
大きな踏切事故の発生、そして札幌オリンピックの開催による交通障害をさけるために、北海道警察から廃止勧告を受けてしまったという。
昭和44年に廃止された定山渓鉄道。その終点駅となっていた定山渓駅のあった場所。そこは駅の名残を残すものは何もなく、当時の駅舎の礎石が記念のように残されているのみの小さな広場。
定山渓といえば、かっぱ。
そして、なんか不安な気持ちがしてくる河童。
大正7年から昭和44年まで運行していた定山渓鉄道。自動車社会の到来と札幌の大都市化とともに廃止され、いまは日帰り温泉客用の駐車場の横に静かに佇む駅の跡地。知らずに来たら、駐車場の横の空き地にしか見えない、小さな広場。
定山渓鉄道を運営していた会社も「じょうてつ」へと名前を変え、いまはバス路線の運運営を中心とした会社へと姿を変えて。「てつ」という言葉に、昔の名残を残すのみ。
そんなことがあったんだ...
【場所】
【札幌市 定山渓駅跡地の河童像】
【訪問日:2019.10.20】