ダンボーの北海道旅道楽、6月の上旬に訪問してみたのは国道276号岩内共和道路に寄り添うようにして建つ、共和町の幌似駅。
えき あるよ
昭和60年に廃線となった、共和町小沢駅から岩内町岩内駅を結んでいた岩内線。
前身となる岩内馬車鉄道は明治38年に開通し、その後大正元年には岩内軽便線として開業。
大正11年に岩内線と改称し、漁業が盛んな岩内町からつながる、海産物や鉱石を中心とした運送で賑わっていた路線。
きしゃ きてるね
しかしながら、道路整備が整備されバスやトラックによる交通網が発達し、加えて岩内町のニシン漁の衰退が重なっていく中、活況だった岩内線も徐々に衰退。昭和48年には赤字路線のひとつとしてあげられるほどになり、昭和60年6月30日をもって岩内線は廃線となった。
そんな岩内線の途中にあった駅のひとつが幌似駅。
のってみる?
のるー
ここに鉄道があったこと、76年間の長きにわたって汽車と列車が走ったこと、その歴史を未来に残すために、幌似駅から幌似鉄道記念公園と姿と役割を変え、当時の姿が残された場所。
あれー?
うごかないの?
うごかないの
廃駅がそのまま記念公園のような形で残っている場所は多々あるけれど、この幌似鉄道記念公園はちょこっとだけ違うところがあって。
廃線となった岩内線跡は、その多くが道路に転用されることになり、幌似鉄道記念公園の横を走る国道276号岩内共和道路もそのひとつ。
このバイパス道を作るために、幌似鉄道記念公園はちょこっと横に移すように平成19年に移設された。なので、すべてがすべて廃駅化当時のままというわけではないのだけれど。
じゃあ おさんぽする
駅舎は移設されたけれども、もともとのホームと線路は撤去され、新たに作られたもの。道路に負けた、車に負けたという歴史すらも体現していそうな幌似鉄道記念公園。
あぶないよー
とっとっと...
ほらぁ
線路はあっという間に終わっちゃうけれど。
ちなみに駅舎内は当時の物品の展示場所。
特段の説明も無く置いてあるだけだったりするけれども、中に入るのは無料。とはいえ、冬期間になると閉鎖されているので、開館期間は4/29~10/31で月曜休館。
駅舎の中もまた当時の面影、昭和風の駅の姿がそのまま残されたレトロスペース。
道路によって廃駅となった幌似駅、道路のために移設された幌似駅。このために行く人はあまりいないだろうけれど、お近くを通った際には立ち寄って、歴史の流れの一端を感じてみるのもよいかも。
なんだか さみしいね
ね
【場所】
【サイト(共和町)】
【共和町 幌似鉄道記念公園】
【訪問日:2019.06.08】