北見滝ノ上駅はオホーツク地方の渚滑線(しょこつせん)の渚滑駅から延びた線路の終着駅。もしくは、渚滑駅へと向かう列車の始発駅。
紋別市の渚滑駅にて名寄線から分岐して滝上へと伸びていた渚滑線は1985年に廃線となったため、この北見滝ノ上駅も廃駅と化した。
駅舎は若干場所を山側へと移設されたもののそのまま残され、いまは北見滝ノ上駅舎記念館として運営中。とはいえ、この日は営業時間外だったので中には入れなかったけれど。
ホームがすごく低い位置にあるように感じたけれど、移設が影響しているのかも。
最盛期には5番線まであったという駅だけれども、廃駅が近い頃にはほとんどが撤去されてしまっていたという。貨物は材木や木材が中心だったらしいけれど、その名残かいまも製材所のような工場が近くにあり、建築中の家のような木を削るときの香りが辺りには漂っていたりもする。
駅の看板もあとはただただ錆びれゆくのみ。
展示されている貨車移動機は比較的きれいな感じはするけれど、たぶんもう2度と動くことはなく。この街を支えた線路もいまはもう昔の話。
残された線路は意外と短くて。だけど、この向こうへと、いまは昔の人々の活気が続いていたんだろう。そんなことに思いをはせながら。
青いのって、あまり見た記憶がない気がする。
ちなみにこの日は、滝上の芝桜まつりが開催中。
【場所】
【滝上町 旧北見滝ノ上駅の線路】
【訪問日:2019.5.18】