ダンボーの北海道小旅行、この日訪ねてみたのは、札幌は滝野すずらん丘陵公園の渓流ゾーン。その最深部で水が流れ落ちるアシリベツの滝。
去年の8月(もうほぼ1年前。。。)、小雨模様で霧雨が漂う曇天の寒い夏、そんなときに行ってみたのが日本の滝100選にも選出されたアシリベツの滝。
滝野すずらん丘陵公園の「渓流ゾーン」の駐車場となるとなる「渓流口パーキング(有料)」に車を停めて、そこから歩くこと歩くことしばし。別のパーキングに停めてしまうとぐるっととんでもない遠回りをする必要があるはずなので注意。
パーキング自体は、丘陵公園のどこかで1回お金を払えば、その日のうちは他の場所の駐車場は無料になるはず。
さて、駐車場から川の流れに逆らうように渓流ゾーンの奥地奥地へと向かっていく。
この川の出発点にあるのが、たぶんアシリベツの滝。
それにしても霧雨が漂うなか歩いていると、あっというまに濡れ濡れ。ベンチや休憩所はところどころにあるけれど、雨の日に外のベンチに座る度胸は無い。
とことこと歩いていくこと15~20分ほど。坂道はゆるやかできつくはなく、道路も舗装されていて歩きやすいけれど、なかなかどうして結構な距離感で。
そうしてたどり着くどん詰まり、そこにあるのが滝100選のひとつにかぞえられた優雅さあふれるアシリベツの滝、
の看板。
滝も見えているけれど、アシリベツの滝の本体はこの隣。
どん詰まりの岩肌を流れ落ちる、高さ30メートルほどの滝。
ここにかかっている橋の上が展望場所にもなっているけれど、これ以上は近づけないけれど、滝の水のしぶきは激しくて。
行き止まりの場所に流れる滝でもあり、岩肌の雰囲気といい、簡単に見れる滝ではあるけれど独特な秘境感。
アシリベツの滝は右側が雄滝、左側が雌滝とも言われていて。
雄滝は厚別川本流から流れ落ち、雌滝は清水沢川からと別々の川から流れ落ち、この場所で滝となって合流し、そしてまたひとつの流れをつくっていく。いうなれば、夫婦と子どものような印象も持ちあわせた滝、それがアシリベツ。
訪問した日から1ヶ月後には、大雨に続いた胆振東部地震の影響で閉鎖されてしまい、しばらくは見ることができなくなっていたけれど。ホームページからも「閉鎖中」の言葉がなくなっていたので、たぶんまた見れるようになってると思われ。
インクラの滝や賀老の滝のように、再開のめどが立たなくなったらどうしようと思っていたけれど、ひと安心。
2つの流れが混じりあい、あおしてまた新たなるひとつの流れを作っていく。まるで子孫繁栄の願いでもこめられているかのようなアシリベツの滝。
優雅にして激しさを持ち合わせたその姿は美しくもあり、爽快な気分もまたわき起こる。
冬にはカキンカキンに凍りつき、秋には紅葉と虹と滝の競演も見られるという。冬はこわいから秋深い紅葉時期に、改めて行ってみたい場所。
【場所】
【サイト】
【札幌市 アシリベツの滝】
【訪問日:2018.08.11】