ダンボーの道内さすらいの旅、5月の上旬に札幌のモエレ沼公園へ。そこは札幌市内でも桜の名所としても知られるようになった場所。
モエレ沼公園は、札幌の市街地を公園や緑地帯で包み込もうとする「環状グリーンベルト構想」の一環として、札幌市の北東ゾーンの拠点として計画された総合公園。
札幌市とは言っても東区の外れのほうにあるので、札幌の端の端、あまり札幌市感がなくなり始めた場所。
昭和57年に着工し、グランドオープンとなったのが平成17年。昭和と平成をまたぎ、また、20世紀と21世紀をまたぎつくられた巨大公園。
世界的に有名なイサムノグチが基本設計を手がけて作り出された公園だという。完成を待つことなく、基本設計が終わった段階で設計者は亡くなってしまったようだけれども。
園内にはガラスのピラミッドなんてものがあったり。
「海の噴水」「モエレビーチ」といった場所があり、そしてまたいくつかのスポーツ施設もある188ヘクタールの大型公園。
それだけならありがちなきがするけれど、プレイマウンテンやモエレ山という山まで作られていて、モエレ山にいたっては札幌市東区唯一の山とされている。
そんな巨大な公園の中につくられているのがサクラの森。
資料によって本数が違うけれど、エゾヤマザクラやカスミザクラ、ヤエザクラなど、2600本のサクラが植えられているという。
広いサクラの森のエリア内には、この日はお花見中のお客さんがあちらこちらに。芝生に座ってゆっくりとサクラと青空を楽しみ眺める人たちがいっぱい。
ここはお祭り気分の賑やかなお花見ではなく、静かで穏やかなお花見。
サクラの森はサクラだけではなく、126基の遊具も注目の的。いくつかのエリアに分散して設置されている遊具は、子どもたちにとってはサクラよりも魅力あふれるもの。写真はないけれどイサムノグチ設計による遊具は、あまり見かけない見た目も含めて何とも魅惑的。
広いエリアのあちらこちらで咲くサクラ。残念ながら、足元で咲くサクラもあるけれど。
ほとんどの花は地上高くで咲いていて。
天高く咲き光を透かす、天上界のピンクの花々。
子どもたちは遊具で遊び、大人たちは花で遊び。子供たちは走り回り、大人たちはのんびりすごす。サクラの森はそんな場所。
モエレ沼公園は車は駐車場に停めて徒歩、あるいは自転車で園内を回ることになるけれど。園内はいたって広く、ひとまわりするのはけっこう大変そう。レンタサイクルや自転車を使って周るのが、気楽といえば気楽。
【場所】
【サイト】
【札幌市 モエレ沼公園のサクラの森】
【訪問日:2019.05.03】