ダンボー・ニャンボー道内征服の旅、5月11日に立ち寄ってみたのは室蘭市の崎守一本桜。ゆるやかな傾斜のかかった牧草地の緑の中にポツーンと佇む一本桜。
緑の中にただ一本、仲間もつくらずにソロで佇み、行き交う車と室蘭港を見下ろし続ける淡いピンクの桜の木。。。を期待していたけれども。
そこにいたのはもうすっかりと見ごろを過ぎてしまって、葉桜となってしまった一本桜。
一週前の夕暮れ時によって見たときは、まだ大丈夫そうと思っていたのだけれども。花の寿命は一瞬で過ぎ去ってしまって。
崎守町の一本桜は、推定樹齢100年以上。高さ10メートルほどにまで育っている、エゾヤマザクラ。
CMや映画のロケ地としても使われていることがあるほどの雰囲気のよい桜の木。
この土地を牧草地にするために森を伐採していたら、この桜が見つかって。切り倒すことなく、そのまま残した結果できあがった景観がこの一本桜。
でも近年は台風や強風などで損傷が進んでしまい、以前とはかなり枝振りが変わってしまったらしい。
2016年ごろに樹木医の方が診断した際にはキノコ菌の侵入により腐朽病と診断されながらも、全体が枯れているわけではないので、無理な治療はせずに見守ることになったみたいで。
10メートルあるとはいっても、近くで見ることはできないので、あまり巨大さは感じられないけれど。さらに牧草地の中にぽつんとあるので比較するものもなく、さらに小さく感じてしまうけれど。
それが逆に大草原の小さな桜のようにも見えてきて、これはこれで味わい深い光景になっている。
駐車場は無いので、道路の端に停めてみるしかないけれど。けっして畑の中には入らぬように。某所の木のように、切られてしまっては悲しすぎる室蘭の名物桜。
【場所】
【室蘭市 崎守町の一本桜】
【訪問日:2019.05.11】