函館市古部。聖夜の滝から海岸沿いの恵山国道を椴法華方面へ歩いて5分ほど。波の音を聞きながら、海と断崖に挟まれた道を歩いていくと、たどり着くのが獅子鼻岬を潜り抜ける、獅子鼻トンネル。
その獅子鼻トンネルの入り口脇に、さらさらと細く薄く流れ落ちる水の流れ。
道路に迫ってくるような崖から落ちてくる水の流れが白糸の滝。
車で通っていると気付かずに通り過ぎてしまいそうな、細くて薄い滝の流れ。
滝の始まり部分は水の流れが多そうだけれども、落ちていくにつれて霧のようにさらさらとしたものになって。
滝の落ちる先を見れば水が落ちていることがわかるけれども、光の当たり方によっては消えてしまっているようにも見えて。
ちょっと強い風が吹けば、四散して消えてしまいそうな水の流れ。風が吹けば滝の流れが右に左に揺らめいて、強い風が吹けば途中で雲散霧消し幻と消えそうな滝。水の落ちる先は風まかせ。そんな滝。
高さは20メートルほどはあるようで、その水が風がなければ池のような滝つぼへと降りまかれて。霧のような雫が滝つぼに降り注いでいて。
何かに似てるような気がして見ていたけれど、そうかと気がついたのが、修行ができる滝。というか身を清める滝。
やわらかな感じなので、天然のシャワーにもなりそうだし、滝つぼまで降りれば滝の裏側から海景色を見ることもできそう(かっぱとか長靴必須だろうけれど)。
駐車スペースのような空間はあるけれど、あくまでもそこはただの空き地。1・2台停められるかどうかという感じの場所。
風に揺らめく、はかなくおぼろげな薄い滝、それが函館古部の白糸の滝。
冬になったら、水滴が凍りついていそうだけれども、どうなんだろね。氷の柱ができていたり、しないのかな。
【場所】
【函館市 古部・白糸の滝】
【訪問日:2018.08.15】