洞爺湖から唯一の流れ出る川が壮瞥川。
その壮瞥川の水が垂直に落ちる場所が壮瞥滝。
半分人工的な滝らしいけれども、その迫力は大きいという。
駐車場は整備されている感じではないけれど、数台は停められる。
滝の看板から川べりのほうへと足を進め、小さな橋を渡りながら川に沿って林の中へと進んでいく。片側のみのてすりがなんとも不思議。
この川の上流に鎮座するのが壮瞥滝。
紅葉も終わりかけか、まだこれからか。
さて、樹林に囲まれた川沿いの小道は、昼間でも薄暗さを感じさせ。
徐々に川の流れが激しさを帯び、急流感を漂わせ。
同時に川の流れの水音のあいだに轟々と響く音が聞こえてくる。
ところどころの林の中には倒木が。
倒れた樹木がよりそう木々に支えられ。支えあう人という文字の謂れを思い出しながら、とぼとぼと上流へ。
壮瞥滝の脇を通る道道132号線の擁壁感が、人工的でちょっと残念ではあるけれど。
緑からあかへと変わりつつある樹木の間。落ち葉の積もる川沿い小道、とにかく音のする奥へ奥へと進んでいく。
水の勢いが増す中を5分も歩けば、木々のあいだから滝の姿が見えてきて。
木道の先端が展望所。
轟音の中、どんと姿を現す壮瞥滝。
日差しが真上から差し込む時間のほうがいいのかな...
落差は18メートル、幅は5メートルほど。
すごく大きい滝というわけではないけれど、思いのほか滝のそばまで近づける。
滝まで数メートル。傍で見られるためか、滝の大きさに比べて、それ以上の迫力を感じさせられて。
垂直に落ちてくる直瀑型の滝。
近づけば、もうそこは滝がつくる大粒の霧と風の中。
滝に作り出される冷風の勢いを感じられる場所は、他にはあまり無いような。
もう水しぶきがすんごくて、ちょっといただけで、カメラもびしょびしょ。
でもこうしてみると、孤島の奥地の滝のようにも見えてきて。
洞爺湖の水が轟と流れ込んできているかと思うと、ちょっと怖さを感じることも。
帰り道、川沿いを下っていくと、当然また橋に戻ってくる。
ここまで来ると、滝なんて無かったかのような穏やかな川の流れに変わっていて。
暗がりの林の中から、明るい世界へとゆったり静かに流れていく。
【場所】
【サイトとか】
【メモとか】
【壮瞥町 壮瞥滝】
【訪問日:2018.10.21】